TAMRON AF28-300mm F3.5-6.3 XR Di
気温マイナス10℃。カメラ構える手が凍り付いてくる。
獲物は一瞬だ。
橋の欄干を三脚代わりにファインダーを覗いていると
くうーうーさぶーー。手がちぎれそう。
千曲川を渡る、見えない身を切るような風が気温をどんどん下げているようだ。
寒さを除ける為にフードをしてファインダーを覗いているのでファインダーが少し曇ってきた。構えているのが辛くなってきた。
そのときだっ!
橋の直前のトンネルをゴォーぉーと腹に響くレール音が川の護岸に反射してかすかに聞こえてきた。音のする方向にじっと集中する。そしてその音はどんどん大きくなっていく。シャッターを半押ししている右手に力が入った。
ファインダーの左端に光が飛び込んでくる。カシャーン。1秒、寒さで心なしかカメラが悲鳴を上げているように聞こえた。ファインダーから目を離すともうそこには光は無かった。
長野新幹線 長野6:00ジャスト発 あさま500号
夜が明け始めた佐久平の千曲川を6:27「光」となって渡る・・・・・
一年を通じて基本テーマ「浅間」を中心に構成してきた長野・佐久中心風景ブログ
今年はこの記事をもって終わりとします。
一年間ここに訪問してくださった方、そのうえさらにコメントをくれた方々、どうもありがとうございました。
来年も「つづく」