みなさまご存知のように、図書館は文学オンリーが目的でくる人だけではありません。
図書館の仕事で、情報を求めているお客さんに対して、図書館員が提供するサービスの1つに「リファレンス・サービス」があります。
ようするに「○○に関する本はありませんか?」というお客さんのお尋ねに、精一杯お答えしようというものです。図書館員の心意気をみせるチャンスであり、お仕事の内ではおいしい部分です。
これは経験や知識だけでなく、ときには勘や推理力も必要になります。
というのも、お客さんが自分の読みたい本のタイトルをうろ覚え、もしくは忘れていることがあるから。著者名はわからないけれど、本の色は黄色だった、出版社は○○社だったといわれても・・・。それでも本の内容がわかれば、がんばってみます。タイトルの一部のみでもトライできます。これが意外にかなりの確率で、目的地に到着できます。どうぞあきらめずに図書館司書にお尋ねください!
さて今年一番心に残ったお尋ねは
「夫がリストラされたので、これからどうしたらいいかわかるような本、ないですか?」
もちろん、ありますとも! ちゃんと社会の流れを追いかけて選書してますから。お客さんが自分でトラブルを解決するときのヘルプになる、そんな本も図書館には沢山あるはずです。困ったときに頼るのは「みのもんた」だけじゃありません。自分で探すのも楽しいですが、お気軽にお近くの図書館司書に、なんなりとお申し付けを。できるかぎりのことはやってみますので。
そうそう、図書館だけでなく、気心が知れた、いきつけの本屋さんがあれば、もっと心丈夫ですよ。