紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ユーレイで町おこし

2007-08-12 00:08:25 | 新聞
 本日の読売新聞日曜版Y&Yは、ペリー荻野さんの連載「旅行けば江戸気分」を読み、一気に旅心をくすぐられた。(本日分のはまだWeb上ではアップされていません)彼女は姫路城に行かれたのだが、話題はもっぱら播州皿屋敷のお菊さん。そして彼女がここで買ったお土産が「播州皿せんべい」という、いかにも耳目を集めるものだった。非常に気になる物件である。

 帰宅後もう少し調べてみると、市民有志でつくられている町おこしグループ「お菊楽会(おきらくかい)」(藤井宏造代表)が、明治時代の町並みを写した写真に「播州皿せんべい」の看板を見つけ、このせんべいを商品化し販売することにしたそうなのだ。

 なるほど明治の商魂たくましいアイディアマンのパクリ・・・いえいえアイディア商品の復活なのだ。

 あの10枚セットのお皿を1枚割って、それが原因で井戸で亡くなったお菊さんのユーレイを商品化した、いってみればキャラクター商品である。10枚セット引く1枚で、皿せんべいも1枚足りない9枚入りらしい。このへんにグッとくるものを感じる。

 こういうのは、アイディア勝負で味はそこそこかと思いきや、金儲けをたくらむ会社ではなく気合いの入った町おこしグループの仕事である。その辺も抜かり無く、本格的に養鶏農業共同組合の卵せんべいを使い、その表面にお菊さんの顔を描いてあるのだ。

 だから残念ながら形はお皿ではなく、普通の瓦せんべいである。その辺は町おこしグループの限界なのかもしれない。お菊さんの顔は、地元高校生の美術グループに依頼している。この辺は町おこしグループの心意気である。ということで、今風の女子高生タッチのかわいいお菊さんである。ついでにお値段もかわいく一箱380円(税込み!)

 私の住む町の最寄りの駅を通る西方面のJR電車は「播州赤穂」行き。このアナウンスを聞くたびに、『播州皿せんべい』への思いが募りそう。いつの日か『播州皿せんべい』のためだけに姫路城(の売店)を訪れるため、播州赤穂行きの新快速電車に飛び乗りそうな自分を、つい夢見てしまう。もちろん切符は青春18キップ(で日帰り可能)なのだ。

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2 コメント

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Unknown (紙魚子)
2007-08-13 21:22:33
電車やバスの終点まで、って子どものときから憧れてました。一度20歳くらいのとき、バスでそれをしてみたら、一向に降りる気配がないので、バスの運転手さんが怪しんで「どこまで行かれますの?」と聞かれた事も。
 お岩さんのおいなりさん・・・大変面白い企画ですが、護符付での販売でも難しいものがあるかもです。
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Unknown (brary)
2007-08-13 20:52:46
播州赤穂行き、そそられますねー。駅に着くと浅野家の御門があって大石良雄がいそうです。皿煎餅はなかなかですが、東京四谷にある「お岩稲荷」でお岩さんのおいなりさんを売る、という考えはないと思われます(こわい)。
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