紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

香山さん、グッドジョブ!

2009-07-31 23:55:00 | 読書
 夫が朝食後、朝日新聞を読むのを横から盗み読みしていた。

 表紙?の裏の2面が開かれていたとき、10代からの日課、出版広告欄を熱心に読んでみた。幻冬舎新書の新刊である。いかにも扇りぎみなタイトルが並ぶ中、シンプルなタイトルが目に入った。人生応援や処世術方面らしきタイトルだが、著者は香山リカさんなので、心理学寄りかも。

 『しがみつかない生き方 ー「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルールー』。「10のルール」らしき項目が、タイトルの下に並んでいるので、「ふつうの幸せ」を手に入れるべく、参考までに読んでみる。以下が引用である。

 恋愛にすべてを捧げない、自慢・自己PRをしない、仕事に夢を求めない、子どもにしがみつかない、お金にしがみつかない、〈勝間和代〉を目指さない他ー

 ここまで読んで爆笑である。『〈勝間和代〉を目指さない』!! 大納得やんか~!! 

 出版界のみならず、テレビにまで露出してきている勝間さん。彼女を見かけるたびに、なんでか「いやあなきもち」になるのだった。写真のメ[ズといい、表情といい、隙のないしゃべりといい、遭遇するたびに、どんよりと気持ちが疲れてしまうのだ。てっとり早く言えば、天敵出現なのである。

 きっと彼女は「無駄なこと」や「まわりみち」や「道草」や「だらだら」や「がちゃぽん」や「ぼおっと無為に過ごすこと」など論外だと思う。直線距離で最短を目指す人。一日に3日分の仕事を詰め込む人。そんなに仕事をして2日も得したのに、その2日を休んだり遊んだりするのでなく、次の仕事の下準備に充てる人。ではないかと、著書を読んでいない私は、密かに空想していたのだ。

 実はちょっと読みかけたこともあったけれど、目次を読んだだけで「別世界の人」だと判断してしまったのだ。世に言う『勝間流』って、彼女だから嬉々としてやっていけるけど、普通の人が真似ると火傷しそうな気がする。

 で、いつものようにH氏に、この発見を報告した。
「香山リカの幸福指南の本に、『〈勝間和代〉を目指さない』っていう項目があったねん!」

「それ、面白い! ワタシも〈勝間和代〉は読んでみたけど、あんまりピンとこんかったもんな、ナイスやな」

「うん。実は読みかけたけど、これは(私に限っていえば)なんの参考にもなりそうにないなーと思ってやめた」

「(爆笑)そら、あんたにはなんの参考にもならへんやろー!」

「対極にいる人やもんな」

「まさにそのとおりや!!(爆笑)」

というわけで、私は香山リカさんがおすすめする「しがみつかない生き方」を、知らないうちにしているのかも。というより、もともと「しがみつく」だけの握力がないので、しがみつくことすらできない、といった方が当たっているな、きっと。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿