右にリンクしてあるbraryさんの「東京brary日乗」12月20日の日記を読み、青島幸男の訃報を知る。ショック。近年どんどん訃報を聞いてショックを受ける回数が多くなってきた。それだけの人生蓄積ができてきたのだともいえるが、やはり心親しい方がお亡くなりになるのは寂しい。勝手な片思いなんだけど。
私にとっては青島幸男=意地悪ばあさんだった。まだ子どもの頃、テレビが白黒だった頃の話である。男が女の格好をするのも画期的なーというよりほぼ無いに等しいー時代である。しかし青島幸男の「意地悪」ぶり、「ばあさん」ぶり、どちらも堂に入ったものだった。子どもながら一生懸命見ていた。長谷川町子の作品で、唯一購入して持っていたマンガである。それは繰り返して読んだ読んだ。(2回繰り返しはダメだって!)
母親が美容院に行く前には、必ず待ち時間退屈しないように、まず本屋さんに寄ってからマンガを買ってくれたのだ。なぜか髪を切る場所では、私は必ずマンガを読んでいた記憶がある。大抵は「なかよし」や「マーガレット」や「少女フレンド」を買ったのだが、テレビで食い入るように見ている「意地悪ばあさん」の二次元バージョンを見つけてしまい、買ってもらったのだ。
もちろん原作マンガがあって、実写ドラマができたのだが、私は逆パターンで体験した。もちろん原作の「意地悪ばあさん」は4コママンガである。さまざまな「意地悪」を考案しては、家族をダマし、あきれさせ、困らせる?のだが、爽やかに笑える。意地悪というよりは悪戯に近い。彼女は家族が仕鰍ッたワナに引っかかるのを、物陰に隠れて眺めながら、「イッシッシッシッシー!」と『チキチキマシン』に登場する犬のケンケンのように笑うのである。
だが、彼女もたまには失敗する事もある。
自分が仕鰍ッたワナのことを失念してしまい、自分がひっかかってしまうこともあった。コタツの中に扇風機を仕鰍ッたときに、うっかり「さむ!さむ!」と震えながらいそいそとコタツに潜り込んで、思いっきり震え上がる、という4コマもあった。
ところで意地悪ばあさんは、なぜ意地悪に励むようになったのか? 青島幸男主演のテレビドラマで、意地悪ばあさんが若かりし頃を回想するシーンがある。今でも覚えているくらいだから、よっぽど感動したシーンなのである。(テレビドラマ版だけの話かもしれないけど)
彼女の夫は「意地悪(=悪戯)」が大好きなヒトだったが、とても仲の良い夫婦だったのだ。しかし若くして夫を亡くしてしまった彼女は、天国に行く訳が無い夫に死後会いに行けるよう、夫に再会することを願い、夫と同じように「意地悪」道を邁進することを心に誓う。子ども心にえらく感動してしまった。これぞ、夫婦愛! 天国に行くより、夫に会いたい! ええなあ!
心より青島幸男さんのご冥福をお祈りします。先に逝った彼にとっての懐かしい方々と、再会できますように。
私にとっては青島幸男=意地悪ばあさんだった。まだ子どもの頃、テレビが白黒だった頃の話である。男が女の格好をするのも画期的なーというよりほぼ無いに等しいー時代である。しかし青島幸男の「意地悪」ぶり、「ばあさん」ぶり、どちらも堂に入ったものだった。子どもながら一生懸命見ていた。長谷川町子の作品で、唯一購入して持っていたマンガである。それは繰り返して読んだ読んだ。(2回繰り返しはダメだって!)
母親が美容院に行く前には、必ず待ち時間退屈しないように、まず本屋さんに寄ってからマンガを買ってくれたのだ。なぜか髪を切る場所では、私は必ずマンガを読んでいた記憶がある。大抵は「なかよし」や「マーガレット」や「少女フレンド」を買ったのだが、テレビで食い入るように見ている「意地悪ばあさん」の二次元バージョンを見つけてしまい、買ってもらったのだ。
もちろん原作マンガがあって、実写ドラマができたのだが、私は逆パターンで体験した。もちろん原作の「意地悪ばあさん」は4コママンガである。さまざまな「意地悪」を考案しては、家族をダマし、あきれさせ、困らせる?のだが、爽やかに笑える。意地悪というよりは悪戯に近い。彼女は家族が仕鰍ッたワナに引っかかるのを、物陰に隠れて眺めながら、「イッシッシッシッシー!」と『チキチキマシン』に登場する犬のケンケンのように笑うのである。
だが、彼女もたまには失敗する事もある。
自分が仕鰍ッたワナのことを失念してしまい、自分がひっかかってしまうこともあった。コタツの中に扇風機を仕鰍ッたときに、うっかり「さむ!さむ!」と震えながらいそいそとコタツに潜り込んで、思いっきり震え上がる、という4コマもあった。
ところで意地悪ばあさんは、なぜ意地悪に励むようになったのか? 青島幸男主演のテレビドラマで、意地悪ばあさんが若かりし頃を回想するシーンがある。今でも覚えているくらいだから、よっぽど感動したシーンなのである。(テレビドラマ版だけの話かもしれないけど)
彼女の夫は「意地悪(=悪戯)」が大好きなヒトだったが、とても仲の良い夫婦だったのだ。しかし若くして夫を亡くしてしまった彼女は、天国に行く訳が無い夫に死後会いに行けるよう、夫に再会することを願い、夫と同じように「意地悪」道を邁進することを心に誓う。子ども心にえらく感動してしまった。これぞ、夫婦愛! 天国に行くより、夫に会いたい! ええなあ!
心より青島幸男さんのご冥福をお祈りします。先に逝った彼にとっての懐かしい方々と、再会できますように。
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