紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

あしたのジョーク

2007-03-30 23:51:33 | ファミリー
 いまNHK-BS2で「あしたのジョー」が一挙上映され、特集されているらしい。らしい、というのは、むろん観ていない、ということである。

 なぜなら私はリアルタイムで欠かさず観ていたにも関わらず、「ジョー」に関しては申し訳ないくらい低い体温だった。だから同世代のみなさんの熱い想いにシンクロできず、ちょっとばかり「思い込み的村八分」なのである。もっとも夫・H氏も似たようなものなので、ファミリー的には孤立せず安堵である。

 だから「いま、BSで『あしたのジョー』、いっぱいしてるね」と私が振っても、「そやね」で話題は終了する、はずだった。

 しかし、これを小耳に挟んだ者がいる。おまけに小耳にはさんだからには、一言何か言わずにはおれない、というKちゃんである。

 「『あしたのジョー』って、あれやろ」と得意げに横目でほくそ笑んだ。彼女が知っているはずもない『あしたのジョー』に、どういうリアクションをするのか? 興味津々で耳をそばだてる。

 「『わたしはもう、死んでいる』っていう人やろ」

 一瞬の間を置き、笑い崩れてしまった。

 「Kちゃん、それ、『おまえはすでに、死んでいる』やし。大体『わたし』が死んじゃってて、どうするの? しかも、それ、ジョーと違う、ケンシロウやし」 あちこちで訂正を入れて、混線した知識を整理し直す。でも、ああ、なんて素敵な混線!『あしたのジョー』が『北斗の拳』とミックスするとは。

 まあ一世を風靡した格闘技アニメ、という共通項はあるにしても。

 技巧的にも先天的にもお笑いのセンスはある人だけど、巧まずしてこれほど笑いを取れるとは、天然方面でも充分いけそうなKちゃんである。

(しかし何度も読み返すと、なんだか妙に深くて格闘技を極めた方がいいそうな言葉でもあるなあ)

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