紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

蛇蝎のごとく

2006-12-26 11:02:43 | お買いもの
 「威風堂々」、といっても、エルガーの有名な行進曲ではない。チェーン店を展開する、とあるドラッグストアでレジ近くのカゴに盛られていた滋養強壮ドリンクである。定価1500円くらいが980円にプライスダウン。

 しかし私が目を引いたのは、その割引率やこの手の商品にしては文化的な?ネーミングによるものではない。問題はエキスである。

 「マムシドリンク」は有名だし、マムシの生き血も元気の源である。いわゆる「毒々しいもの」に限って、人間の身体にはよかったりするらしい。毒はないけど、スッャ唐烽「い、という話も聞く。これらは国内で調達でき、耳になじみがあるので、まだしも笑って許せる。
 しかし自分の生活が自力でそこそこ維持できれば、それでいいじゃない、他人(他動物)の助けを借りてまで必要以上に人生を謳歌するのは、ムリしすぎでは? 私には、マムシとスッャ唐ェ臨界点なのである。ある種の男の世界は、たいへん謎である。

 金色に光る文字の「威風堂々」は私の臨界点を何光年も越えていた。光るタイトルの下には「コブラ サソリ マムシ カイバ(タツノオトシゴの一種らしい)抽出液」と並んでいる。インパクトあり過ぎ。思わず"Wait a minute!" と言いたくなる。コブラって、サソリって・・・どこの国から来てるんや! 大丈夫なんかい!? とはらはらする。 飲んだら元気百倍になったはいいが、禍々しいものに変身しそうな幻想すら覚える。最下段には「清涼飲料水」の文字が。「清涼」って? コブラとサソリに「清涼」はあまりにも似合わない。

 昔、京都を走るバスの窓から見た、ゲテモノやさんのショウウインドウに飾ってあったマムシやムカデのアルコール漬けをふと思い出したが、「威風堂々」の後では、なにかほのぼのとしたレトロ感溢れる風景にすら感じられる。

 拒否感の反作用で、ネタにしてしまいました(笑)
エルガーの「威風堂々」は、さわやかでかっこいいから好きなんだけどな。こっちはほんとに「清涼」です。

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