紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

3%の職業

2008-05-16 15:01:18 | 畑仕事
 2階のベランダで洗濯物を取り込みながら、ふと気持がぐいぐい引っ張られているのに気付く。見えない釣り糸に引っ張られる魚のように、私が無意識に引かれていた視線の先には・・・え?ビニールハウス!? ・・・これはマズいのではないか。

 そういえば、ビニールハウスに行く回数が、日日増えている。確実に増えている。ビニールハウス依存症、ビニールハウス中毒、「ビニールハウスやめますか、それとも人間止めますか」などという言葉が頭の中を回転する。

 昼間なんかは、サウナのように暑く、野菜たちもしんなりとへばり気味だ。こんなときには、虫すら姿を見せず、ひっそりと秘密の避暑地に避難している。

 そんな野菜たちを、「夕方になったら、たっぷり水をあげるから、もうしばらくガマンして。もうすぐお父さんのお休みだから、なんとかして風通しよくしてもらうから。ごめんね、ごめんね」と励まし、慰め、あやまるのだ。もうしっかり手塩にかけた育ての子どもたちなのだ。

 というものの、ゴヤの残酷な絵の様に、最終的には「子どもたち」を食べてしまう予定である。鬼のような親である。「青虫やナメクジに穴をあけられ、惨めな姿になってしまうくらいなら、いっそのこと私たちが」という心情で、すこしばかりまだ早いかな?という成長途上でも、切り取ってしまうのである。そして「おいしい、おいしい」と感動とともに食べてしまうのである。切り取った跡の空白になったスペースはぽっかり心に穴が空いたように淋しいが、なめくじや青虫にぽっかり穴をあけられるよりは、マシであろう。そこに速攻で、H氏は茄子やトマトを移植する、ウキウキと。やはり、鬼のような親なのだ。

 ちなみに最近はブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、ホーレン草(終盤)、ミニ人参(すぐったやつ)、勝手に生えて来た青じそがビニールハウスでの収穫物。それ以外に、タマネギ、紫タマネギ、山椒の葉、イチゴなどを収穫(予定)中。

 これなら今後はアンケート用紙の職業欄に「主婦」ではなく「農婦」と書いてみても、全くのウソではない、と思われる。含有率、農婦3%。

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