紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

田んぼの風景

2006-09-22 23:46:49 | 季節
 どこへ行くにも、田んぼのある風景を見ながら車を走らせている。昔に比べて格段に減ったとはいえ、まだまだ見渡す限り広がる田んぼの風景を見られるのは、幸せな事だ。

 変電所の近くの田んぼには、鉄塔が並ぶ。こんな風景をみつつ、子どもの頃は江戸川乱歩の『鉄塔王国(の恐普j』ってこんなの?とか妄想していた。素敵にシンプルな時代だった。


 麦の刈入れが終わり地面が耕されるとき、稲刈りが終わった後などには、白鷺が群をなして餌を漁りに来る。ことにトラクターや耕耘機の周りに20羽ほどの白鷺が、機械と同じ速度で歩いてついて来る様子は、なんとなくユーモラスでほのぼのとする。おばあちゃんも、「あれはみていてええもんや!」と太鼓判を押してくれた。

 夕暮れの風景も、ときどき目を見張る美しさがひろがるときがある。

 若い頃、親戚の伯母さんに「東京は文化的で刺激があっていいわよー! 東京にきてみなさいよ!」とお誘いされたこともあったけれど、私はきっと、山や田んぼを毎日目にしないとやって行けないような気がする。ほとんど『アルプスの少女ハイジ』だ。

 そういえばハイジが、不本意ながら町で暮らしたあげく、夢遊病になったところをよんだとき、子供心にぞっとしたものである。私の中ではほぼホラーな場面だった。

 さわやかに高い空の元で、田舎に住む幸せをかみしめている日々である。


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