紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ヒーロー創造

2008-04-13 13:42:33 | キャラクター
 磨崖仏の話の先に、夫婦のしょーもない会話を、忘れないように書き留めておく。

 おばあちゃんが骨折してからというもの、毎朝の神仏のお世話は私の仕事となった。今朝もお地蔵さんたちにお水をあげていたら、ふと思いついた事があり、お水をあげ終わったところで、いそいそとH氏の居場所に急ぐ。

 「あのさあ、(石森章太郎の)『人造人間キカイダー』ってあるやんか? それの並びで『お経人間ナンマイダー』っていうの、思いついたんやけど。その存在だけで恐ろしいから、悪霊が退散するねんで。」

「そんなことしたら『お経人間ナンマイダー』呼ぶぞー! そ、それだけはご勘弁を!野郎ども、君子危うきに近寄らずだっ!て、悪霊が逃げて行くてか?」
「逆やろ?悪霊がなんで君子やねん?」「菅原道真は悪霊になったけど君子みたいなもんやろ」

 その後、『お経人間ナンマイダー』は、まさしく(小泉八雲の)『耳なし芳一』みたいなものではないかという思いに発展させてゆく。
 しかし、これまた突っ込みどころ満載な怪談だ。和尚様は、なんで耳だけ書き忘れたんだろう?お坊さんだから、髪に隠れるわけでもないし。むしろ足の裏とかへそとかツメとかが盲点になると思うんだけど。

 しかしまあ、ビジュアルを考えると「耳」というのは、やはりぴたりとハマる。へそをもっていったら雷様だもんなあ。『ハンテン』のマークみたいな足の裏は持って行き様もないだろうし。ツメは思想犯の拷問を想起させて、ファンタジックな『怪談』の世界には相容れない。
 その点、耳はもぎやすいだろうし、顔の両側から血が流れ出す様はオソロシイし、耳を持って行かれても、さほど彼の美的感覚はそこなわれないような気もする。

 他にも『仮面ライダー』のバリエーションを考える。
パプアニューギニアの精霊(水木しげる氏の愛する!)の仮面をかぶってテンション高くバイクで登場。能面をかぶって金襴の衣装をまとって鼓の音とともにバイクで登場。鉄仮面をかぶってぎくしゃくとバイクで登場。

「あんた元気ないけど、ホンマに仮面ライダー? ショッカーと戦えるの?」
「仮面うつ病ライダーです」
「あんたら二人乗りしたカップルやけど、違反ちゃうの?」
「仮面夫婦ライダーでーす」
「あんた、包帯でぐるぐるやけど、戦う前からケガちゃうの?何者や?」
「ツタンカーメン」

などという、たわいのない話で盛り上がる。そんな休日を過ごす夫婦ものである。ということで、明日こそは磨崖仏の続きを。 

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