紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

単純作業が好きかも

2008-09-19 00:57:49 | ノンジャンル
 作業自体はともかくとして、単純作業をしていると、(ヘンな日本語ですが)脳が集中して考え事をするのにもってこいの状態になる。

 今日はパンをすりおろしてパン粉を作りながら、『グーグーだって猫である』のことについてあれこれ考えていた。じたばたとこの世で生きること、いつかは訪れる死のこと、人を幸せにすること、自分が幸せになること。

 この映画のいいところは、「答は自分で探さなければならない」ところ。もちろん、結末は投げ出されているのでなく、麻子さんなりの、ナオミちゃんなりの結末はある。でもそれは、彼女らの結末であって、私たちのではない。

 なんだか最近は、すぐに「答え」を欲しがる人が多いように思うけれど、既製品が役に立たないどころか、非常にキケンなものらしいということが、なんとなくわかってきた。地道に自分で手づくりして行かなくてはいけないものがあるのだ。他ならない自分が動きやすくて、着心地が良くて、お気に入りの素材や模様のものを、自分で手づくりしなくちゃいけない。

 それはもちろん10年、20年かかったりするけれど、そしてどうしようもなく回り道のように思えるけれど、借り物でなくちゃんと自分のものになるし、なにより一生ものだったりする。

 というようなことを、単純作業のときにはどきどきしながら考えてしまうのだ。

 

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