紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

空を見上げて

2005-12-26 12:22:06 | 季節

 雪空のどんよりとした日が続いたせいか、久々の青空がうれしい。ときどき時雨れたりもするけれど、青い空に白い雲という定番の風景をみると、じんわりと心が和んできます。

 PTAの広報の仕事で、今年の夏、地元教会の牧師さんに建築としての教会の使い勝手や住み心地について取材にいったことがあった。気さくな青年?牧師さんは、滋賀県に来て年月は浅いものの、この土地がすっかり気に入ってしまったらしい。初対面ながら偶然共通の話題が重なり、取材以外の話が弾んでしまった。「滋賀県って、空が広いですよねえ」「ああ、そういえば、ほんと、そうですよねえ」と私。そんな感じです。

 連なる青いシルエットのようだった琵琶湖対岸の湖西の山々が、雪をかぶって凛々しく立体的にそびえ、白い雪山のバックに、ぱきっと青空がひろがるのをみると、ペパーミントをかじったように清々しい気分になります。
 こんな時雨れる日には、そして運がよければ、神様と人間の約束のしるしである(と聖書には書いてあるらしい)虹が奇跡のように架かるのを見る事ができます。

 毎日毎日同じ風景を見ていても飽きない。「同じ風景」といっても、微妙に変化はあるわけだし。子どもの時からずっと近江の風景びいきです。


子どもだましのクリスマス

2005-12-25 12:20:05 | ファミリー

 子どもの小さいうちは、「サンタさん」の演出をあれこれ考えるのが楽しかった。毎年いろんなサンタキャラを考えた。なぞなぞが好きな「なぞなぞサンタ」は、プレゼントの置き場所をなぞなぞにして手紙を残して行った。「食いしん坊サンタ」は、冷蔵庫に残ったクリスマスケーキを完食した。本職はドロボーだがサンタのアルバイトに募集して、こっそり忍び込むのがうまいため採用されたという異色の人もいた。日頃はピザの配達のお兄さんが、クリスマスにはバイクに乗ってプレゼントを配達する「バイクサンタ」という若手もいた。

 サンタさんはクリスマスカードにメッセージを残していたので、上の男の子は中学生になってもサンタの存在を深く信じていた。みかねた塾(進学塾ではなく生徒はたった二人のアットホームな教室)の先生が真実?を白日の下に晒し、彼の「子ども時代」は終わった、かにみえた。

 彼はトトロ(宮崎駿さんの『となりのトトロ』です)の存在も信じていたので、『中学生になったら、トトロは見えなくなるのかなあ。トトロは子どもにしか見えへんもんなあ』と6年生のときに、心配そうにつぶやいていた。そして最近、久々に彼の口からトトロの話題が出た。

 彼の高校の修学旅行で、11月末に中国に行って来た。あまり乗り気でなく嫌々出発したが、帰った来たらテンションが高め。何がよかったかというと、レストランのメニューが面白かったのでコピーしたきたらしい。日本語で書いてあるのだが、とてもテキトーな訳。
 「『月見トトロ』って、トトロ食べたらあかんやん!動物保護団体が抗議しやはるで! トトロは絶滅危惧種やのに」
 

 


忙しく平凡な一日

2005-12-24 12:15:11 | ファミリー

 クリスマス・イブといっても、いつもどおりの平凡な一日。
珍しいといえば、家族みんなが揃って家にいたことかな。

夫は張り切ってダッチオーヴンでローストビーフをつくる!といって、下ごしらえまでは私、ストーブに移行してからの作業は夫の分担で流れ作業。
結果は肉の大きさを考慮しなかったので、中までしっかり火が通ってしまいました(汗)。でもお鍋に敷いた野菜はまずまずかな。

スポンジ(ケーキ台)を買っての手抜き苺ケーキを1ホールKちゃんとつくって、食後のデザートに。
もっとも子どもたちの食べたケーキの量は、デザートというよりセカンド・メイン・ディッシュというべきものでした[[pict:item9]]

それではみなさま、心安らかな聖夜を。


2年前のクリスマスプレゼント

2005-12-23 12:11:08 | 書店

 クリスマス前になると、私にブログをつくることをご自分の掲示板で提案してくださった蕃茄さん(リンク→「蕃茄庵」参照)に初めてお会いしたときのことを思い出します。

 2年前の今頃、仕事の帰りに暗くなった帰途を遠回りして、「イシオカ書店」に寄り道。その頃私が3日に一度は必ず立ち寄る本屋さん。本の趣味が似ていて、絵本の話になると思いっきり盛り上がってしまう店員のKさんの他に、その日は黒づくめの怪しい?先客が奥に。しかもお店のレジ台には、昨今イシオカ書店のHPの掲示板でわいわいと話題になっていたばかりの「前田のクラッカー」があり、Kさんが「ほら」と目の前にだしてみせてくださる。そしてうきうきと「東京からこちらに出張されていて、わざわざうちの店に寄ってくださったの。これはおみやげで持って来てくださったの。」 もう二人でうけまくりでした! 私もハンドルネームでイシオカ書店の掲示板に出没する「おしのび」(笑!)の身だったので、そのときは会釈程度で言葉をかわす事はありませんでした。
 でもその後すぐ、蕃茄さんがイシオカ書店の掲示板に来てくださったので、「あのときの!」とふか~い思い入れがある私は蕃茄庵に直行し、「蕃茄庵日録」のイシオカ書店訪問の日の日記を読んで、あまりの面白さに遡って日記をたどり、メニューページに行って旅行記を読み、リンクまでチェックし、広くて深い道楽ぶりに打ちのめされました。こんな人がいるんや~!
 おまけに日記の話題がツボにはまることはまること! もう考える間もなく勢いで掲示板に書き込んでしまいます。

 話を戻せば2年前のクリスマス。午前中にイシオカ書店に顔を出すと「紙魚子さん、クリスマスプレゼント!」とにこにこの店長とKさん。差し出されたのは「俳画カレンダー」*。「蕃茄さんが『こういうのが好きそうな方にあげてください』ってうちの分の他に送ってくださったの、はい!」

もう今はイシオカ書店は閉店され、店長はなくなったけれど。
けれど、もしかしたら第2ラウンドは全く違う形にしても、またできるんじゃないか、という気がします。不思議だけど時間がたてばたつほど、そんな思いにかられてしまいます。

 *嵐山光三郎さん、安西水丸さん、南伸坊さんがそれぞれ絵と俳句をつけた月めくりのカレンダー。超レアものです。  


暴れん坊冬将軍

2005-12-22 12:08:47 | おしごと

 朝、厳しい寒さにおそるおそるカーテンの隙間から外を見ると、雪はなく安堵。子どもたちは終業式、今年最後の登校です。
 ところが7時半頃から吹雪きだし、地面がどんどん白く。それでもたかをくくって車でゆっくりと出勤。なんと幹線道路も真っ白なので、大事をとって近道の小道はあきらめ、のろのろとそのまま走りました。
 ところがあと3分の1の道のりまで来た時、渋滞に入り込んでしまい、車の列が微動だにしません! 遅刻は確定、職場の図書室オープンに間に合うのかすら怪しくなり、あせって職場に電話。そのしばらく後なんとか車列が動き出し、踏切に入り線路上で一瞬スリップするというアクシデントはあったものの、職場まであと1分くらいの信号までたどり着きました。
 ラッキーにも青信号だったので、信号を見ながら直進していると、ふっと青信号が消え、しかもなんと黄色も点灯していない!? すべての光を消した信号を呆然と見て「うそやろ?!」と心の中で叫びつつも、なんとか交差点を無事渡る事ができ、やっと到着。職場では「非常事態なんです、非常事態!」と施設窓口担当のOさんがあわてふためいていました。「停電ですか、信号も消えてましたよ」というと「納得」というお返事。
 なんとかオープン前に図書カウンターに滑り込めたけれど、電灯は消えてるし、パソコンはピーピー警告音を発してるし、暖房もストップしているしで、図書室オープン後15分まで続いた非日常を満喫しました。
 しかしこんな悪天候の日でも新聞を読む為に日参される初老の男性が一名、オープンと同時に来室されました。う~ん、宮沢賢治さんのような方です。
 今朝は大冒険をした気分で、なぜかよくわからないままリフレッシュしました。台風が来るとわくわくする、あの気分に似てます。