実に驚いた。教育界は専門外のフィールドであるが、今朝の朝刊記事「高等学校教科書検定関連」を見て驚いた。
何と、今年から我国領土(竹島・尖閣など、その他)の明確化を、と、指摘指導した文部科学省云々、記されているではないか?当該教科・教科書への「記述内容」を指摘した個所が、26ヶ所に及んだとのこと。
我輩、知らなかった。 何故にここまで、我国の教育界に於いて「国家存在」の感覚を喪失したまま、現在に至った「悪しき現状」を!・・・
そして、その悪しき現状は、教科書問題に凝縮され、そして今、ようやく「悪しき現状」から「正しい姿」に戻り始めたことを、、、。
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今から約10年前になるか、都合6年間に亘りハンガリーに滞在していた時期の、「とある記憶」を思い出す。ブダペスト滞在中、旧市内のど真ん中、築150年以上の古いマンションに間借りして生活していた頃の事であった。そのマンションの主は、ヴェテラン小学校教師(学年主任クラスか?)。夕食後など、よく日本について質問を受け、答え、またこちらからもハンガリーについてよく質問した。以って、互いの国の文化歴史など、紹介し合っていたころの事を思い出す。
ある週末、マンションの「元の主(あるじ)=父親」の住居を訪ねた。父親の誕生日のお祝いに、(ワイン持参にて)我輩も同行した。昼食を共にした元気なご老人、(当事の)齢は85歳。いまだ若者に負けず劣らずのワイン大好き老人で、共に飲んで語り合った。(教師の通訳付きで)
老人から、多くの資料を見せてもらった。
そして、多くを教わった。
A)19世紀当時、ハンガリーの最大版図なる時の古地図を見せてもらった。現在のルーマニアの西側3分の1は、今尚ハンガリー語しか喋らない喋れないルーマニア人は、今尚ルーマニアで生活しつつ、ハンガリーへの復帰を願い出ていることなども、、。
B)いまだ、矍鑠(かくしゃく)たる父上は、今尚大切に、自国ハンガリーが最大版図を得た時代の「ハンガリーの歴史地図」なるものを携え、若き世代、次世代のハンガリー人に(日本人の我輩に対しても)自国ハンガリーの歴史を教えているという「現実」を、、、。
C)自国の歴史は、何も教育界に限らずとも、先輩から後輩、親から子供へと語り継がれていくものだ。と、気付いた。いや、正しき手法を教わったのだ。
我輩、今になって思う。
(1)正しき歴史認識の共有無き事と、
(2)自国領土の認識を持ち得ない、
(3)上記2点の共通認識を持ち得ない「国民の存在」と「国家の存在」、
この地球上に、上述のような自国への鈍き感度しか持ち合わせない国民国家は、果たして幾つあるか?
これ、
地球上の「あらゆる国」に於いて、極めて「稀」な実態である。
しかし、
まさに、上記の認識の希薄なる民族が現存する。これが我国の現状である。こんな国は、発展途上国にも劣る「国の体を成さない国家」であり、そんな国家に住まう我々国民は、単に生れ落ちて住居する、国籍認識不明なる痴呆症的「只の住人」ではないのか?
嘆かわしき「この現実」、、、。
これ、我々国民全員の責任か?
特に、シニアの責任は重い、、、。
いや、すでに現在「シニアの年齢域」に入っている日本人こそ、何も(歴史認識や国家観などなど)誰からも習っていないのではないか!
何故に、戦後60年にも及び、今日まで、この大切な国民共通の認識すべき「問題点」から避けて通ってきたのか?
ひとえに、正しき歴史認識に加え、正しき国家観の認識を促すべく教育を、今の教育界に於いて早急に実現すべき重大な問題である事、本日、あらためて認識した。
しかし、歴史認識や国家観の会得方法は、多岐に存在する。正しき教科書に頼らねばならぬ初期教育段階はともかくも、一旦大人になれば、先輩から後輩へ長老から若者へ、伝えられるべき「存在」であると考える。かくして歴史認識や国家観は、世代間にて語り継がれるものであるとも思う。
ならば我々シニアの世代はどうか。
まず、(多くのシニア世代が)学びそこねた国家観や歴史観は、あらためて学ぶ必要がある。しかし、既に会得した大切な知識と技を持ち合わせているのも、我々シニアの世代である。若者に語り継ぐべき技能や技術、伝統芸術文化などなど、多々あるではないか。
大人よ、シニア世代よ、我々自身、しっかりと若者達と向き合い膝を交えつつ、語り合おうではないか。
「・・・・!」
正しき「国家観」と、正しき「歴史認識」の必要性あり!と、お考えの方、以下のGreen-Barをクリックしていただきたい!
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以下、
3月30日「産経新聞・政治記事欄」より引用。
(・・本文・・)
高校教科書検定 「日本の竹島、韓国占拠」 領土、正確な記述求める
文部科学省は二十九日、来春から使用される高校教科書の検定結果を発表した。領土問題や北朝鮮による拉致事件、「ジェンダー」用語などでより正確な記述を求める検定意見が付けられ、出版社側が修正した。一方で、南京事件の犠牲者数について二十万人以上説が最有力とするなど近現代史を中心に不適切な記述が数多く残った。
竹島(島根県隠岐の島町)と尖閣諸島(沖縄県石垣市)は、前回検定(平成十三年度)より記述が増え、地理歴史、公民では世界史、倫理を除くほとんどの教科書が記述。四十カ所ある記述のうち、半数を超える二十六カ所に日本固有の領土であることを明確にするよう求めるなどの検定意見が付いた。
尖閣諸島については「北方領土、竹島と違い日本が実効支配しており『領土問題』ではない」との立場から意見を付け、「日本の領土である北方領土と竹島は、それぞれロシアと韓国に占拠され、領土問題となっている。尖閣諸島も日本の領土だが中国などが領有を主張している」などと、北方領土や竹島の扱いと区別する記述に改められた。
北朝鮮による拉致事件では、解決していないことを強調するよう求める検定意見が目立った。「北朝鮮から帰国した拉致被害者たち」との写真説明に「解決済みであるかのように誤解する恐れのある表現だ」との意見が付き、「しかし、まだ拉致被害者全員の帰国は実現していません」と追加された。
「ジェンダー」(社会的・文化的な性差)については現代社会や家庭科など三十八種類が記述。「男らしさ・女らしさ」の否定ととられる記述などに検定意見が付いた。「ジェンダーフリー」(性差否定)は、現代社会の二種類にあったが、検定によって消えた。
一方で、検定をパスした不適切記述も相次いだ。南京事件の犠牲者は二十万人以上説が最有力とする記述が登場するなど誇大な数字が記述されている。慰安婦については「日本軍により慰安婦にされた女性」が「日本軍の慰安婦にされた女性」に修正されるなど、軍による強制連行に検定意見が付いたが、主語のない強制連行記述はフリーパス。慰安婦を取り上げた二十五種類中、「強制的に連行」が二種類、「連行」が二種類ある。<・・以下省略>(当該記事続きは、こちらから入れます・・)
その他、関連記事一覧は「ヤフー・ニュース」を、ご参照下さい。(教科書検定問題について)検索は、こちらから・・)
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(添付画像):3月30日「中国新聞」朝刊+細谷千博(国際大学教授)著「日本外交の軌跡」
何と、今年から我国領土(竹島・尖閣など、その他)の明確化を、と、指摘指導した文部科学省云々、記されているではないか?当該教科・教科書への「記述内容」を指摘した個所が、26ヶ所に及んだとのこと。
我輩、知らなかった。 何故にここまで、我国の教育界に於いて「国家存在」の感覚を喪失したまま、現在に至った「悪しき現状」を!・・・
そして、その悪しき現状は、教科書問題に凝縮され、そして今、ようやく「悪しき現状」から「正しい姿」に戻り始めたことを、、、。
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ある週末、マンションの「元の主(あるじ)=父親」の住居を訪ねた。父親の誕生日のお祝いに、(ワイン持参にて)我輩も同行した。昼食を共にした元気なご老人、(当事の)齢は85歳。いまだ若者に負けず劣らずのワイン大好き老人で、共に飲んで語り合った。(教師の通訳付きで)
老人から、多くの資料を見せてもらった。
そして、多くを教わった。
A)19世紀当時、ハンガリーの最大版図なる時の古地図を見せてもらった。現在のルーマニアの西側3分の1は、今尚ハンガリー語しか喋らない喋れないルーマニア人は、今尚ルーマニアで生活しつつ、ハンガリーへの復帰を願い出ていることなども、、。
B)いまだ、矍鑠(かくしゃく)たる父上は、今尚大切に、自国ハンガリーが最大版図を得た時代の「ハンガリーの歴史地図」なるものを携え、若き世代、次世代のハンガリー人に(日本人の我輩に対しても)自国ハンガリーの歴史を教えているという「現実」を、、、。
C)自国の歴史は、何も教育界に限らずとも、先輩から後輩、親から子供へと語り継がれていくものだ。と、気付いた。いや、正しき手法を教わったのだ。
我輩、今になって思う。
(1)正しき歴史認識の共有無き事と、
(2)自国領土の認識を持ち得ない、
(3)上記2点の共通認識を持ち得ない「国民の存在」と「国家の存在」、
この地球上に、上述のような自国への鈍き感度しか持ち合わせない国民国家は、果たして幾つあるか?
これ、
地球上の「あらゆる国」に於いて、極めて「稀」な実態である。
しかし、
まさに、上記の認識の希薄なる民族が現存する。これが我国の現状である。こんな国は、発展途上国にも劣る「国の体を成さない国家」であり、そんな国家に住まう我々国民は、単に生れ落ちて住居する、国籍認識不明なる痴呆症的「只の住人」ではないのか?
嘆かわしき「この現実」、、、。
これ、我々国民全員の責任か?
特に、シニアの責任は重い、、、。
いや、すでに現在「シニアの年齢域」に入っている日本人こそ、何も(歴史認識や国家観などなど)誰からも習っていないのではないか!
何故に、戦後60年にも及び、今日まで、この大切な国民共通の認識すべき「問題点」から避けて通ってきたのか?
ひとえに、正しき歴史認識に加え、正しき国家観の認識を促すべく教育を、今の教育界に於いて早急に実現すべき重大な問題である事、本日、あらためて認識した。
しかし、歴史認識や国家観の会得方法は、多岐に存在する。正しき教科書に頼らねばならぬ初期教育段階はともかくも、一旦大人になれば、先輩から後輩へ長老から若者へ、伝えられるべき「存在」であると考える。かくして歴史認識や国家観は、世代間にて語り継がれるものであるとも思う。
ならば我々シニアの世代はどうか。
まず、(多くのシニア世代が)学びそこねた国家観や歴史観は、あらためて学ぶ必要がある。しかし、既に会得した大切な知識と技を持ち合わせているのも、我々シニアの世代である。若者に語り継ぐべき技能や技術、伝統芸術文化などなど、多々あるではないか。
大人よ、シニア世代よ、我々自身、しっかりと若者達と向き合い膝を交えつつ、語り合おうではないか。
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以下、
3月30日「産経新聞・政治記事欄」より引用。
(・・本文・・)
高校教科書検定 「日本の竹島、韓国占拠」 領土、正確な記述求める
文部科学省は二十九日、来春から使用される高校教科書の検定結果を発表した。領土問題や北朝鮮による拉致事件、「ジェンダー」用語などでより正確な記述を求める検定意見が付けられ、出版社側が修正した。一方で、南京事件の犠牲者数について二十万人以上説が最有力とするなど近現代史を中心に不適切な記述が数多く残った。
竹島(島根県隠岐の島町)と尖閣諸島(沖縄県石垣市)は、前回検定(平成十三年度)より記述が増え、地理歴史、公民では世界史、倫理を除くほとんどの教科書が記述。四十カ所ある記述のうち、半数を超える二十六カ所に日本固有の領土であることを明確にするよう求めるなどの検定意見が付いた。
尖閣諸島については「北方領土、竹島と違い日本が実効支配しており『領土問題』ではない」との立場から意見を付け、「日本の領土である北方領土と竹島は、それぞれロシアと韓国に占拠され、領土問題となっている。尖閣諸島も日本の領土だが中国などが領有を主張している」などと、北方領土や竹島の扱いと区別する記述に改められた。
北朝鮮による拉致事件では、解決していないことを強調するよう求める検定意見が目立った。「北朝鮮から帰国した拉致被害者たち」との写真説明に「解決済みであるかのように誤解する恐れのある表現だ」との意見が付き、「しかし、まだ拉致被害者全員の帰国は実現していません」と追加された。
「ジェンダー」(社会的・文化的な性差)については現代社会や家庭科など三十八種類が記述。「男らしさ・女らしさ」の否定ととられる記述などに検定意見が付いた。「ジェンダーフリー」(性差否定)は、現代社会の二種類にあったが、検定によって消えた。
一方で、検定をパスした不適切記述も相次いだ。南京事件の犠牲者は二十万人以上説が最有力とする記述が登場するなど誇大な数字が記述されている。慰安婦については「日本軍により慰安婦にされた女性」が「日本軍の慰安婦にされた女性」に修正されるなど、軍による強制連行に検定意見が付いたが、主語のない強制連行記述はフリーパス。慰安婦を取り上げた二十五種類中、「強制的に連行」が二種類、「連行」が二種類ある。<・・以下省略>(当該記事続きは、こちらから入れます・・)
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