http://961pro.jp/
アイマス2がとんでもない騒ぎになっているのは諸君の知るとおりである。
1つ。
ヒロインが4人もリストラされてしまったという、耐え難い虚無感。
これについてはいずれ整理して書こうと思う。
2つ。
男キャラがアイドルとして登場すること。
天ヶ瀬冬馬・御手洗翔太・伊集院北斗のことだ。
男キャラといっても、黒井のようなイヤミだけれども腕のたつ裏方キャラのことではない。
涼ちんのような愛されキャラではない。
ガチにイケメン指向のキャラである。
これは1つ目の事件よりもさらに重大なものとしてアイマスファンの間に物議をかもし出した。
今日はこれについて語りたい。
そのアイマス2の男キャラとは、いったいどんなヤツらなのか。
いかにもなイケメンで、
チャラチャラしていて、
軽薄なノリで、
いかにも気軽にナンパしてそうな、
そういうヤツら。
ようするに我々オタは毛嫌いしている類のヤツらだ。
我々オタは独り孤高の目標を目指すことを人生の主眼としている。
だからこういった軽薄でチャラチャラした我々の美学に反するヤツらを見ると嫌悪感を抱くのだ。
そんなものが頻出するゲームなど、
「どんなことをしてでもカネ払って買うぞ!」
と息巻いていたオタの恋心を
「これにカネ払って買うことに憤りを感じる。俺はファンをやめるぞ!」
と、完膚なきまでに醒ませてしまうのは当然だ。
本稿執筆時点でわたし自身も購入を躊躇している次第である。
そもそもこれらはプレーヤーのライバルキャラとして登場する、憎まれキャラというポジションにある。
単なる憎まれキャラという意味であれば必要以上に大成功したと言ってもいい。
しかし!
ライバルキャラとはそういうものではない。
ただ憎いだけではライバルキャラにはならない。
ライバルキャラとは、主人公より強く、そして主人公の模範であるのが望ましい。
たとえば北斗の拳のラオウであり、たとえばガンダムのシャアである。
その意味では我々オタの美学から最も反する人物が登場するアイマス2は最も望ましくない。
もう1つある。
一見するとこのキャラたちは典型的な腐女子むけキャラのようにも見える。
しかしそれも少し違うような気がする。
典型的な腐女子むけキャラとは一般にどのようなものだろうか。
イケメンであること。
それは必須であり、それは共通だ。
しかし、それ以外の多くが異なる。
腐女子むけキャラとは、誰よりも強くたくましく、強靭な魂を胸に秘め、時にクールで時に熱血で、そして独自の美学を持つものだ。
最遊記などが典型的にそうであろう。
最遊記の主人公たちはいい男である。
それは男である我々オタも認めるところだ。
しかしアイマス2はそうではなかろう。
限られた情報から推測するに、恐らくそうではないように見える。
単にチャラチャラしていて単にイケメンなだけのように見える。
仮に、アイマス2に最遊記の主人公たちが現れ、ライバルユニットとして活動したとしたら、我々オタはどう思うか。
無駄にイケメンすぎるのが癪だが、恐らく
「こいつらいい男だしな~、
こいつらに負けてもしゃあない、
俺も同じ以上にいい男になってみせる必要があるなこれは・・・」
と思うのではなかろうか。
なぜそう思うかというと、男であっても彼らの美学は理解できカッコいいと思うところがあるからだ。
しかし!
アイマス2の天ヶ瀬冬馬・御手洗翔太・伊集院北斗の3名はそうではない。
こいつらに負けてしまうこともあると思うとガマンならん。
なぜかというと、我々オタの美学からは最も遠いところにある、一見するとタダのイケメンだという事以外に何のとりえもなさそうな彼らに、我々のこれまで生きてきて培ってきた美学を全否定されることが我々の精神を逆なでするからだ。
仮に女を他のヤツに盗られて失恋するにしても、相手は自分が認めるいい男であって欲しいと願うだろう。
仮にラオウに女を盗られたなら、それは自分がその域にまでたっしていないから負けたのだと悔やみ、そして励みにもなる。
しかし!
相手が髪を金髪に染めて鼻ピアスしてズボンにチェーンをつけているような、そんなチャラチャラした男だったらどうだろうか。
こんな男になびいた女を好きになったような自分のことまでガッカリする。
いままでその女と過ごした時間は全部無駄だったのかとガッカリする。
これはそういう問題なのだ。
だから我々は強硬に反対する。
その拒否感の強さは既に金輪際ファンをやめるかどうかにまでかかわっている。
だから我々は憤っている。
我々の認めるライバルは、ジオン軍には大勢いても、ジャニーズ事務所には一人たりともいないのだから。
追伸:
本来ならばもっと早くタイムリーに記事にすればよかったのだが、わたしがわたし自身を理解して分析するのに少し時間がかかってしまい今日ここにあげることになった。