教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

東京エレクトロンとAMATの合併について

2013-10-02 00:10:23 | 科学
東京エレクトロンとAMATが合併した。
AMATに対して東京エレクトロンは最近ちょっと分が悪いような気が・・・という状況のさなかのことだった。

これ、いちおう名目上は対等合併ということになってはいるが。
じつはAMATのほうが倍以上も時価総額が大きい。
実質的には対等合併とはいかんだろこれ・・・。

半導体屋さんでいえば、東芝のNANDフラッシュを除いて日本はマスマーケットでは全敗に近い。
NEC、日立、三菱、富士通、パナの半導体は完敗した。
日立と三菱に加えてかつて世界1位だったNECまで合併してできたルネサスが業界売上ランキング世界11位っていったいどういうことだよ・・・。

ステッパーでも日本は敗色濃厚だ。
キャノンは液浸やってないどころかArFもないようだし、ニコンでさえどんどんシェアを失っている。
もしEUV露光機が実用化された日にはニコンのこの事業なくなるんじゃあるまいか。

半導体製造装置の頂上決戦であったAMATと東京エレクトロンの一騎打ちは今回のこの件で勝負ついた。

テラダインとアドバンテストはまだいい勝負しているような気がする。

ディスコの強さだけはなお圧倒的だ。



業界の人間はルネサスに国の資本を注入してとりあえず延命させたくらいでこの先何とかなるとは誰も思っていない。
今となっては日本にプレーヤーがいない以上は半導体産業復活を願う声も非現実的な話に聞こえてくる。

もし日本が半導体で負けたと言わせない状況になるとすれば・・・

たぶんそれは、半導体の製造ラインが完全にコモディティー化して銭さえあれば誰でも作れるくらいにまで技術が停滞かつ陳腐化したときだろう。
それがいつ来るのかはわからんが、まあ少なくとも微細化限界に到達した後の話になるはずだ。

もし
「半導体? そんなもん日本で作らずに人件費と電気代の安い途上国で作らせてそれを安く買いたたいたほうがいいに決まってるだろw」
というくらいにまでなれば、その状況は日本が半導体で負けたとは言わない。

たとえばTVの組み立てなど今すでにその通りになっているでしょ?