教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ハリウッド流の改変

2014-08-07 00:02:06 | オタネタ全般
ハリウッド映画版の“All You Need Is Kill”を見にいってきた。

これ、もとは日本のラノベである。
当blogでも何年か前に若干とりあげたことがある。

ふだん我輩はハリウッド映画を見にいくことなんてない。
だが、原作がかなりおもしろかったので例外的に見にいったのだ。

ちなみに前回見に行った映画はアイマスである。
なお前々回もアイマスで、これは前回の前日である。
まあそれはいいとして。



さて、どうだったか?

うぅむ・・・。
やっぱりハリウッドだったよ・・・。

ヒロインの序盤のあのセリフを聞いて、
「その設定じゃあ原作のあのラストにならないじゃん!」
と思ったんだよ。
やっぱりそのとおりだったよ。

いやね、英語版タイトルが“Edge of Tomorrow”ってベタな時点でちょっと嫌な予感はしたんだけどさ。



これまでずっと思っていたことがある。
なんでハリウッド映画はいつもいつもラストはハリウッド映画なのか?
という件についてだ。

他の人はどう解釈するのか知らんが、わたしから見たら、どう考えたって原作のラストのほうが圧倒的にすばらしい。
映画のほうのラストは単なるいつものハリウッド映画のラストでしかない。

なんでこうしたんだよ!?

とも思ったのだが。
それとも違うことが頭をよぎった。

ハリウッド映画はハリウッド映画なラストにしなければならないというマーケティング戦略によりシナリオが書かれているのではないかということが、だ。

たぶん原作を読んで感動して、
「これを俺たちで映画化したい!」
と思ったヤツらだって、原作のラストのほうが渋いことくらいわかっていたんじゃないかな。

ではなぜあえてそれを改変したのか?

ハリウッド映画を求めている層が好きなラストこそがあれで、それを忠実に履行した結果がこれなんだよ、きっと。

冷静になって考えてみればいい。
原作のあのラスト、あれはハリウッド映画にできるかどうかってぇと、そりゃあちょっと難しいかなってことにすぐ気がつく。

原作はハリウッド映画な
「気分爽快! 必ず正義は勝つ! やっぱり締めはキスシーンだよ!」
なんていうラストじゃないからね。

わたしは原作者の想像力の源泉からひねり出されたあのラストが大好きだ。
だがそれゆえに、ハリウッド映画的な…いや、アメリカ版水戸黄門的なといいたいようなあのラストがひっかかってしかたがない。



昨今の日本のアニメやゲームは萌え豚を狙い撃ちした仕様に固執しすぎているという批判もある。
それはたしかにだいたい合ってる。
だが、変なところに固執しすぎているという意味ではハリウッド映画もたいして変わりやしない。
この映画を見てそう思った。






追伸:

この映画、前日になって
「そういえばあの小説って今上映中なんだっけ?」
と急に気がついて行ってきたもんだ。

時期がずれているせいかもしれんが、シアター内には我輩もふくめて3人(2組)しかいなかった。
そんなんでいいのかよ。