萩紀行で松陰神社でお参りしたベコ。
続いてやってきたのは、松陰神社にほど近い伊藤博文別邸。
ベコ 「立派なお屋敷だべこ!」
なるほど、初代総理大臣の晩年の邸宅だけあって立派な外観です。
ちなみに、この別邸の隣にある伊藤博文旧宅はこんな感じ。
「旧宅」は博文が青年の頃に住んでいた家で、「別邸」は東京に建てたお屋敷を移築したもの。
あまりの格差に驚きますが、それだけ立身出世したということですね。
それでは、別邸の中に入りましょう!
ベコ 「明治レトロだべこ!」
ほー、雰囲気の良いレトロな建物です。
静かに廊下を進むとたくさんのお部屋があります。
ちょっとのぞいてみると立派な内装。
うーむ、まるで老舗の和風旅館のようです。
こちらの部屋も趣のある天井や欄間。
唯一、天井の電灯だけ西洋風ですね。
宮大工が手がけた建物だそうで、なるほどこれは合点です。
一方、廊下から望む中庭がこちら。
妙にデカい石灯籠ですな。
さて、このお屋敷には2階もあるようです。
ちょっと上がってみましょうか。
やはり細長い廊下を進みます。
2階のお部屋は結構スッキリ。
そして、窓から眺めると周囲は萩の田園風景。
お天気も上々で穏やかな風景ですね。
博文も同じ風景を見て育ったのでしょう。
いやー、激動の明治期を率いた総理大臣の生涯を象徴するような旧宅と別邸でした。
それでは、次のスポットへまいりましょう!
つづく
<ベコたびinformation>
伊藤博文別邸
初代総理大臣を務めた伊藤博文が、東京に建てた大邸宅の一部を移築したもの。もとはかなり広いお屋敷だったそうですが、萩に移築されたのはそのうち玄関、大広間、離れの3棟。
それでも当時の雰囲気が十分感じられますが、宮大工の手による建築とのことで納得です。なお、大広間の天井は樹齢1000年の吉野杉だとか。
一方、この「別邸」の隣には「旧宅」があります。こちらは茅葺き屋根の質素な家屋で、14歳から28歳まで過ごしたとのこと。別邸と比べてあまりに質素なので驚きます。
そんな伊藤博文ですが、生まれは農家で、林という姓だったのだとか。父親が足軽である伊藤家の養子となったため、博文も一緒にこの伊藤家の居宅に引っ越したようです。
のちに松下村塾で吉田松陰に学び、尊王攘夷の志士として活動した博文でしたが、英国留学を機に開国論に転換。明治維新後は、新政府の中心人物の一人として尽力したのはよく知られる通りです。
初代総理大臣を務めたのち4次にわたって内閣を組閣し、大日本帝国憲法制定にも尽力。激動の幕末・明治に活躍した人物の生涯が感じられる別邸でした。