ベコの萩紀行は3日目。
今日は朝から快晴です!
ベコ 「爽やかな朝だべこ!」
そんな朝にまずやってきたのは松陰神社。
萩といえばご存じ吉田松陰。
松下村塾を主宰し、多くの志士たちに影響を与えた萩の偉人。
その吉田松陰を祀る神社です。
それでは、深々と一礼して鳥居をくぐりましょう。
ベコも霊験あらたかな雰囲気にドキドキですね。
ベコ 「いざまいるだべこ!」
鳥居をくぐって参道を進みましょう。
境内に立つ木々の緑もきれいですね。
それにしても、この葉っぱは馴染みがありません。
なんという木なのでしょうか?
ま、とりあえず参道を進むと現れるのがこちら!
そう、松下村塾です!
ひょえー
松陰が講義をした小屋で、新しい日本を作る原動力となったのですね。
建物の内部には入れないのですが、ちょっと近づいてみましょう。
内部を覗き込んでみると、部屋の壁には門人たちの写真。
そして、建物の周囲をぐるりと一周してみると…
ベコ 「意外と小さいべこ〜」
そう、ホントに小さな小屋なのでした。
まるで寺子屋のようなイメージ。
ちょっとびっくりでしたが、そんな松下村塾のお隣に建っているのがこれ。
ベコ 「軟禁だべこ!」
松陰が幽閉されていた幽囚の旧宅だそうです。
この小さな屋敷に閉じ込められていたのですね。
ところで、参道沿いの木々には、なぜか小さな和傘がたくさん。
いったい何かと思ったら、これはおみくじでした。
ほー、洒落たおみくじですね!
ベコもちょっとおみくじを引いてみたところ、
なんと大吉の「快晴」でした!
快晴の日に幸先の良いお告げですね。
さて、いよいよ境内の一番奥にあるのが松陰神社の本殿。
それほど大きくはありませんが、豊かな緑に囲まれて神聖な雰囲気です。
お参りを済ませたら、復路の小道をてくてく歩いて帰ります。
これは、小道沿いにひっそりとたたずむ茶室・花月楼。
藩主である毛利重就の別邸に建てられたものだそうです。
松陰とは関係なさそうですが、なかなか味わいのある建物でした。
さあ、それでは松陰神社はここまで。
次のスポットへまいりましょう!
つづく
<ベコたびinformation>
松陰神社と松下村塾
吉田松陰を祀る神社で創建は明治期。松下村塾出身の伊藤博文などが中心となって作ったそうです。御神体は遺品である硯と書簡など。現在の社殿は昭和のものだそうです。
境内には、松下村塾の建物をはじめ、幽閉された実家の屋敷、そして宝物殿や資料館などもあり思いのほか充実していました。
松下村塾そのものは意外に小さい小屋でびっくりでしたが、もとは松陰の叔父である玉木文之助という人が開設し、後に松陰が引き継いだのだそうです。
松下村塾の門下生には伊藤博文、山縣有朋、高杉晋作、久坂玄瑞など錚々たる面々がいますが、実際にここで講義が行われたのは1年間程度だったそうです。
なお、松陰神社は萩の城下町から離れた場所にあり、中心部から徒歩での移動はちょっと大変かも。バスかタクシー利用がおすすめです。
吉田松陰
そんな吉田松陰はもともと杉家の生まれで、幼少期に兵学師範を務める吉田家の養子に。その後才覚を発揮して、なんと10歳の時に藩校・明倫館で兵学を教え、11歳の時にはお殿様に兵学の御前講義をしたそうです。
青年期には日本全国を遊学し、ペリーの黒船来航に出くわします。よく知られる通り、翌年の黒船再来に乗じて密航を企てるも失敗。獄につながれます。
故郷の萩では獄中生活を送りながらも孟子などを講義。獄を出たのちは実家の杉家で幽閉されたものの、自らの考えを教え続けたとのことです。
しかし、政策批判を強める松陰は、安政の大獄でとうとう処刑されてしまったのです。享年29歳と言いますから、駆け抜けるような生涯ですね。