夏の山形紀行の2日目。
山形県と秋田県にまたがる鳥海山を訪問中です。
鉾立駐車場で車を停めたら、そこから鉾立展望台まで15分ほど。
さあ、ここから絶景が楽しめるそうなのですが…
いざ、展望台へ上ってみると!!
あららら…
こ、これは…
真っ白です!
雲のおかげで、鳥海山の山頂どころか、山の姿すら見えません。
風が強いので雲は流れされるものの、次から次へと雲がやってきます。
どうやら日本海側から吹き付ける湿った風のせいで、ガスが発生している模様。
急峻な山肌を次々と雲が沸き上がっていきます。
ときどき雲に切れ間ができる瞬間もあるのですが、すぐにガスに覆われます。
雲の切れ間からちらりと見えたのが、風力発電の風車。
うーん、これはなかなか厳しい状況です。
30分ほど展望台で待ちましたが、結局晴れることはありませんでした。
残念ながらアンラッキーな鳥海山訪問となってしまいました。
ということで、結局あきらめて帰ることにしたのです。
ところが!
車に乗って走り始めたその時…
なんと!
急に周囲のガスが晴れてきたではありませんか!
急遽、車を降りて展望台へ駆けつけます!
おおっ
出たーっ!
ついに鳥海山のお出ましです!
山の神様はベコを見捨てていなかったのです。
急峻な渓谷もよく見えますね。
下を見下ろすと、深い渓谷が続いていました。
かなり深いV字谷です。
見下ろしていると、ちょっとお尻がムズムズします。
一方、見上げれば視界の向こうには日本海。
いやー、雄大ですね。
最後の最後で、なんとか一矢報いた鳥海山訪問でした。
…と言いたいところなのですが、
実は…
今回ガスが晴れて見えたこの山。
なんと、鳥海山ではありませんでした!
後日、ベコ友からもらった衝撃の写真がこれ。
今回、てっきり鳥海山と思ったのは左手前の山。
しかし、実際は赤矢印で示す右奥の山が鳥海山だったのです!
ひょえー!
なんということでしょう!
結局、
ベコは山の神様に見捨てられていたのです。
とはいえ、山のお天気は変わりやすいのが特徴。
雲が晴れたことだけでも、良しとしましょう。
さあ、それでは引き継き鳥海山周辺を巡ります!
つづく
<ベコたびinformation>
鉾立展望台
鳥海山五合目に位置する鉾立。標高は1,150mで、鳥海山登山の入口ですが、そこにあるのが鉾立展望台。登山口から15分程度登ったところに、見晴らしの良い展望台があります。
見渡せば片や鳥海山の山頂、片や日本海に庄内平野と、雄大な光景を楽しめるのは他にはない魅力と感じます。
ただ、当日は山頂に雲がかかって残念。日本海から湿った風が直接当たるため雲になりやすいようです。山肌を次々とガスが吹き上がってくるので、いつまで待っても雲が切れません。
なお、鉾立から登山道を登ると、2時間ほどで鳥海湖というカルデラ湖に到着するそうです。周辺は天空のお花畑として大変有名で、高山植物が咲き乱れているとのこと。
ぜひ登ってみたいところですが、鳥海湖があるのは七合目あたり。鉾立からは標高差も550mあり、時間の制約もあるため今回はパスしました。
山形・庄内地方へのアクセス
今回訪れた山形・庄内地方へのアクセスは意外と不便。まず山形新幹線を利用して山形駅まで行くのですが、東京からは2時間半から3時間弱。そのうち東京〜福島間が1時間半なのに対して、福島〜山形間がなんと1時間強もかかります。
どうやら福島を過ぎると山間部に入り、線路がくねくねしているためスピードが出せない模様。まるで鈍行のような新幹線にイライラし通しでした。
山形駅からはレンタカー利用。東北自動車道から山形自動車道へ入って庄内方面へ。山形道はなぜか途中で一般道になり、再び高速道路になるという不思議な道路でした。
山形駅からおおよそ3時間、今回の旅の拠点となるあつみ温泉に到着したのは午後5時前。結局、この日はまるまる移動日となり、どこも観光できない1日となってしまいました。
限られた日程でもあり、丸一日が移動で潰れるのはちょっと辛いところ。こうなると代案として出てくるのが飛行機利用。庄内空港発着は便数がかなり少ないのが難点ですが、効率的な移動という意味では検討の余地ありです。