初夏の信州・白馬でお手軽ハイキング中のベコです。
本日はお天気も上々。
やってきたのは白馬五竜高山植物園です。
ベコ 「こりゃ、スキー場だべこ!」
うん、おそらく冬はスキー場なのでしょう。
そして、夏場は高山植物園に模様替え。
様々な植物を観察できそうです。
植物園のサイトには花図鑑があり、植物の名前を調べることができるのも便利。
サイトを見ながら植物観察とまいりましょう!
どうやらこれはヤナギラン。
説明を見ると「ランと言ってもランではなく、ヤナギといってもヤナギでもない」とのこと。
なんだそりゃ?という花でした。
一方こちらはヒオウギアヤメ。
あ、栂池自然園にも咲いていましたね。
そして、これこれ!
神秘の植物、ヒマラヤの青いケシです。
今回はこれがお目当てだったのですが、咲いていたのはこれだけ。
予想外の出来事にガッカリでした。
ま、気を取り直してこちらは…
ヒマラヤトラノオというようです。
これもヒマラヤ原産なのですね。
さて、植物園をてくてく上っていくと斜面一面に花が咲いていました。
ふむふむ、これはタカネナデシコかな。
おー、これはすごい。
一面のピンク色です。
さらに斜面を上がると、岩場には別のピンクの花が。
むむむ、もしやこれは…
そう、高山植物の女王と言われるコマクサです。
植物園全体で12万株も植えられているそうです。
が、なんで「高山植物の女王」なのでしょうか?
一方、その近くに咲いていたのがチングルマ。
見頃には白と黄が可愛らしい花ですが、花が落ちるとワタのようになるようです。
そしてこちらはタカネツメクサ。
いやー、花図鑑のおかげでしっかり勉強できましたね。
そうこうしているうちに、植物園の上部に到着です。
ベコ 「ひゃー、爽快だべこ〜」
見上げると、大空にはパラグライダーが舞っています。
いやー、気持ち良さそう。
ふと足元を見るとニッコウキスゲではありませんか。
栂池自然園でも咲いていたやつですね。
ただ、今年はちょっとまばらみたいです。
さあ、最後はついに植物園の最高地点にある地蔵ケルンに到着!
標高は1676mとあまり高くありませんが、周囲を一望できる好立地。
ベコ 「ヤッホーだべこ!」
ベコ 「ヤッホーだべこ!」
今日は登山というよりも、お花の勉強といった感じ。
とはいえ、周囲の山並みもきれいに見えます。
実はここから先にもトレッキングコースが続いているのですが、本日はここまで。
それでは、高山植物園を後にして次に向かいましょう!
つづく
<ベコたびinformation>
白馬五竜高山植物園
白馬五竜エリアにある植物園。標高1500mから1600m前後に広がり、300種類以上の高山植物を育てているそうです。
ユニークなのは、2000mを超える高所でしか見られない高山植物を見られること。本格登山をしなくても有名な高山植物が見られる貴重な植物園だとか。
植物園全体は斜面に沿っていくつかのエリアに分かれていますが、有名なのは「スイス・ヒマラヤエリア」。ヒマラヤケシやエーデルワイスなどが見られます。
「高山植物エリア」では、北アルプスなど標高2500m付近に咲くコマクサの群落が目の前に。「山の花エリア」では、ニッコウキスゲやシモツケソウが見られます。
そんな中、今回のお目当てはヒマラヤの青いケシ。訪問前に調べるとちょうど満開とのことでしたが、実際に訪れてみると、咲いているのはほんの数本。肩透かしでガッカリでした。
とはいえ、コマクサやタカネナデシコなど可憐な高山植物が多く咲いており、興味深いハイキングでした。
そんな高山植物園ですが、開園は2000年代初頭で、夏場のスキー場に植栽をしたのが始まりとか。高山地帯にしか咲かない植物をこの高度で育てるのはかなり難しそうですが、世界でも珍しい植物園だとか。
なお、植物園は麓の駅からゴンドラに乗り約8分で到着。ご紹介した通り冬はスキー場のため斜面は急峻で、登ると体力を消耗します。いったんリフトで上部まで行き、下りながら植物鑑賞するのがベターです。
植物園の上部からさらに奥に行くと、ご紹介した地蔵ケルンをグルリと回るようにあるのが自然遊歩道。そして、そこから小遠見山山頂までのトレッキングコースがあります。
ちなみに、小遠見山からさらに歩くと五竜岳に至るそうです。白馬五竜植物園というので、五竜岳の山腹にあるのかと思ったのですが結構遠いのですね。