この図を見ると、オホーツク海が大きな内海だということがわかる。
北へ行くほど浅くなり、南に行くほど深くなる。
ロシアが、水産資源についてうるさく言うはずだ。
魚のほとんどは、ロシアの領土で育っているのだ。
今回の調査で、水中ロボット「ツナサンド」の横に水温計と溶存酸素計を取り付けた。
水面の温度は3℃ほどで、水深が50mくらいからマイナスとなる。
塩分があるせいだ。
水深200mくらいまでマイナス1.2℃くらいなのだが、それか再び暖かくなる。
底のほうは2.3℃ほどだ。
塩分も濃くなっている。
面白いのは、溶存酸素濃度だ。
水深700mより深くなると、20%以下となる。
海底近くでは、酸素不足なのだ。
温暖化が進むと、もっと低くなるのかもしれない。
海底深くに棲むキンキ(キチジ)やカニにとっては迷惑な話だろう。
日本海でも溶存酸素濃度が下がっているという話を聞いた。
今回の調査では大活躍の「ツナサンド」だった。
最後に、北水研の調査船「北光丸」の石井船長他クルーのみなさん、とてもありがとうございました。
すべてにナイスな航海でした。