アヒルが泳ぐ。
結構なスピードだ。
2ノットくらいか。
大きめのアヒルが、小さめのアヒルを追い立てる。
親子か、ツガイか、それともメスをオスが追っているのか。
ガーガーとうるさく鳴きながら、見た目には仲良く泳いでいる。
アヒルは英語でダック
ダックの有名人は? そうドナルドダックだ。
正式名称は、ドナルド・フォントルロイ・ダックというのだそうだ。
姓がダックで、名前がドナルド。
ダックはおしゃべりの代名詞だ。
中身のないことを、よく喋る。
平気で相手を嘲笑ったりする。
そう言えば、最近ニュースを騒がせている、もうひとりのドナルドがいる。
そう、ドナルド・ジョン・トランプだ。
こっちのドナルドも結構うるさい。
彼が大統領になったアメリカを見てみたい気もするが、怖いもの見たさなのかもしれない。
日本政府は、戦々恐々としている。
ドナルドの無茶ぶりに対抗できる政治家が、日本にいるとは思えない。
クリントンにしてもトランプにしても、TPPに反対しているから、当選したら世界経済は大混乱となる。
日本政府が掲げる一億総活躍なんかは吹っ飛んでしまう。
なぜなら、TPPなくして一億総活躍などできないから。
TPPというのは正当化された巨大なツケ回しで、これが機能しなければツケを回す相手がいなくなる。
しかも、ドナルド・ジョン・トランプが大統領になったら、巨額のツケの支払いが日本政府に押し付けられてくる。
どうやって断るか。
これまでは憲法を盾にとってゴメンなさいと言ってきたのが、もし憲法改正が可能になったら断る理由もなくなる。
大統領のドナルドは言うだろう。
「そら、やれば出来るじゃないか」
でも日本人は、ドナルドのお囃子に合わせて踊りだすほど器用ではない。
こうして日本は再軍備に邁進し、あちこちで紛争に巻き込まれ、やがては第三次世界大戦への端緒を開く。
嫌なシナリオだ。
ダックよ、ドナルドよ、お願いだからどうか静かにしていておくれ。
そんなに速く泳がなくても良いから。
Don't make America strong again....you made many mistakes in the past....please make the world stable again !