近江平野にも確実に春の訪れが見える。
田の草は緑に輝き、一部では田植えの準備が始まっている。
緩やかに続く農道の先には、古墳のような形をした丘陵が横たわる。
ここには長い歴史がある。
なんとも長閑な朝だ。
春は、そう、すぐそこまで来ている。
これから一日一日、緑が華やいでゆくのだろう。
京都から東京へ。
新幹線の移動も、次第に楽しくなってきた。
晴れ渡った西日本を過ぎて、東海を横切る頃、空は雲に覆われる。
残念。
富士山は雲の中だった。
さっきまで少しだけ山頂が見えていたのだが、カメラに収める間に見えなくなった。
今日の景色は西の勝ちだ。