12月5日、ネルソン・マンデラが死去した。
95歳だった。
世に偉人は数多いるが、この人に学ぶことは多い。
激動の人生だったと言ってもよいだろう。
口先だけの政治家が多い中、信念を貫いた人でもある。
27年間の投獄生活は想像もつかないが、並みの精神力ではなかったのだろう。
到底、まねをできるとは思わない。
私が南アフリカを訪れたのは2010年8月だった。
ケープタウンで国際陸水学会の大会があった。
行く前には、南アフリカは危険だから気をつけろと言われたが、実際にはそのようなことは無かった。
同行した中野伸一氏と、夜間も飲食に出かけたりしていた。
楽しかったのは、喜望峰を訪れた時のことだった。
断崖に建つ灯台から海を眺めた。
遠い昔にバスコダ・ガマもこの風景を見たのだろうか。
テーブルマウンテンにも出かけた。
ここでは中野氏と迷子になりかかった。
思ったより広い山頂だった。
空港への道で、スラム街を見た。
まだ貧困にあえぐ人々がこの国にいる。
マンデラでさえ解決できなかった貧しい人々。
世界の縮図を見た気がする。
ただ、この国はアフリカではまだましなようだ。
富の偏在が引き起こす紛争。
グローバリズムの結果だ。
金持ちはより冨み、貧乏人はいつまでも抜け出せない世界。
日本もそのような世界へ進んでいる気がする。
TPPはそれに拍車をかけるのだろう。
いったい、この格差を解決する方法はあるのだろうか。
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