![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/3b/fced58e5d7389dc62f1b00e28ecdf943.jpg)
2003年にFreshwater Management: Global Versus Local Perspectives という本を出版した。
この当時から、グローバルとローカルの問題に興味を持っていた。
今、世界はグローバル化へとひた走っている。
これは一種の流行であり、時代によっては逆戻りすることもある。
過去の中国を見ると良く分かる。
大きな富を求めようとすると、グローバルのほうが都合がよい。
犠牲者を増やせるので、富むものはより豊かになる。
一方、格差が広がるので、社会は不安定化する。
この本を書くきっかけになったのは、共著者のVincent教授との会話だった。
Is water commodity?
水は商品か?
最近のようにミネラルウォーターが隆盛となると、水は明らかに商品となっている。
これは典型的なグローバル化だ。
Vincent教授は、水は商品であってはならない、という考えだった。
水は、空気と同じで、世界の誰でも無料で手に入れるべきだ。
ところが現実には、水は取引されているのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/03/812414ee5b28ebb26cf1d4ae72ab4be7.jpg)
私も、かつてはグローバル化を志向していた。
しかし、今はちょっと違う。
それは市町村合併によって衰退する地域を目にしたからだ。
ローカルを大事にすべきだ。
その上にグローバルが存在する。
どちらか一方ではない。
経費の節減のためにグローバル化を目指すのだが、結果的には貧富の格差につながっていく。
みんなもっと真剣に考えたほうがいい。
流行に流されてはいけない。
これは国際化ともつながる。
自己をきちんと主張しないと、国際的には評価されない。
迎合しないこと。
相手を正しく理解し、正当に対応すること。
そのためには、ローカルをしっかりと固めることだ。
グローバルとローカルのせめぎあいは、4000年の歴史があるのだ。
もっと過去に学んだらどうだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます