琵琶湖で実施したWave pumpの結果を示す。実験は、2021年6月20日11時51分~55分の間で実施した。パイプ(直径40㎜Φ)の上下に伴って上方から下方へ水が輸送されるので、図のようなスパイク状の流量(青線)が計測される。流量の瞬間値は予想していたより大きく60リットルから多い時は120リットルを越えていた。これを積算すると、下方に輸送される容量が計算できる(赤線)。4分間の積算値は130リットルに達していた。つまり1分間に下方に向けて輸送される水量は30リットル以上ということになる。これは通常の電動ポンプと比べてもそん色がない。パイプ径の大きさや上下振幅が大きくなれば、それに伴って大きな量の水を輸送できることになる。それに必要なエネルギーは波力なので、ほとんどコストがかからないという点が魅力である。今回の実験で十分に実用化できるレベルの輸送効率を実証することができた。
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