You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

『ハート・ロッカー』

2010-04-04 07:19:28 | 映画[ハ行]
監督    キャスリン・ビグロー
キャスト  ジェレミー・レナー
      アンソニー・マッキー
      ブライアン・ジェラティ

 第82回アカデミー賞 最優秀作品賞受賞。監督は「K-19」「ストレンジ・デイズ」の女性監督キャスリン・ビグロー。前作「K-19]がソ連の原子力潜水艦K-19で1実際に起った放射能事故を基に、米ソによる核戦争に発展しかねない緊迫した状況を描いたサスペンスだったが、今回も戦争を背景に描いていることからとても男性監督っぽい印象を受ける。

 俳優陣は作品にリアリティを持たせるために人気の俳優をあえて起用していないというが、このあたりもきめが細かい。ショッキングな爆発シーンを男性的に描くが、一方で現地の子供に対する深い感情を描いたり、母国の自宅で暮らす妻(実際は・・)や子供とのある到達した関係を静かに描いたりととても繊細な表現も数多い。
 
 最初のシーンで前任の隊員が爆弾の処理中に殉職するが、映像では殉死のシーンが露骨に描かれているわけではない。あとで殉死したことがはっきりするが、全てを爆発のシーンで見せて、あとは見る者の脳裏に任せている。終盤の爆弾男のシーンもそうだった。このあたりが女性監督らしいし、この映画を深みのある映画にしていると思う。

 この現実を直視しなければならないし、この映画が観るものに訴えるところも多い。価値ある映画だと思う。


最後に一言。だがやはり「アバター」が好きだ。全く違う分野なので比較するのが間違いだが・・。


 ファミリー度 75点 カップル度 75点 映画好き度 85点


映画『ハート・ロッカー』予告編