日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む8部門の受賞し、さらに米国のアカデミー賞では国際長編映画賞に加え、作品賞、監督賞、脚色賞の計4部門にノミネート。作品賞、脚色賞に日本映画がノミネートされるのは史上初の快挙を成し遂げた凄い作品。
村上春樹の短編小説から3作を合体した原作に濱口竜介氏が監督と脚本を手掛けた。日本アカデミー賞でも最優秀男優賞に選ばれた西島秀俊が主人公を演じ、歌手でで女優としても活動する三浦透子、そのほかに霧島れいか、岡田将生らが共演する。
妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が仕事で訪れた広島での出来事をきっかけに自分を取り戻す姿を描く。私がこれまで知らなかった多国語劇が物語のひとつのかなめになっていたこともひとつの理由だが、隣国韓国の友人、平和と公正、パートナーシップや福祉、さらに瀬戸内の海や環境(廃棄物処置工場)などSDG’sにつながる要素が沢山込められていたことに気づいた。
また、心に深い闇をもつ人間が周囲に現れる人との出会いのよって変化してゆくさまを、登場人物も少ない、狭い映画のスクリーンのなかの世界でうまく描き切っていることには驚いた。私の故郷である平和都市 広島が舞台になっていることも世界への提言となった。米国アカデミー賞の発表にもに期待したい。
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