ツリフネソウ･1〜日影林道

　奥高尾“日影林道”の沢沿いに咲く「ツリフネソウ（吊舟草･釣船草）」。ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草で茎の先端から細長い花序が伸び、長さ3～4センチの横長の花を付ける。この様子を吊り下げた“舟”に見立てての命名だがその花色から「ムラサキツリフネ（紫釣船）」とも呼ばれている。写真のものは後方に見える普通の花色よりも淡いピンク色に見える。

ヤノネグサ･1～長池公園

　長池公園“第1デッキ”で見られる「ヤノネグサ（矢の根草）」。タデ科イヌタデ属の多年草で草丈は40～50センチ。秋に茎頂と上部の葉腋から出す花序柄の先端に直径2～3ミリの小さな花を数個付ける。花弁のように見えるものは萼片で花弁は無い。葉の形が矢尻に似ていることからの命名。花はアキノウナギツカミに似ているが、アキノウナギツカミの葉の基部が茎を抱くようになるのに対して、本種は茎を抱かない。
　ところで昨夜首都圏では大きな地震があった。八王子は震度4で激しい横揺れが1分ほど続いたが棚のものが落ちるようなことはなかった。今朝のニュースでは各ターミナルで溢れた帰宅困難者の様子を伝えていて、10年前に経験した東日本大震災を思い出した。あの日、私は都心の会社にいて、全ての鉄道が止まったため杉並区の知人宅を目指して2時間歩いた。知人もその奥方も私より遠方にいたため家の鍵の在り処を教えてもらって中に入ることができた。持つべきものは友。彼の息子と娘は私の子供同然でありその子供も孫のようである。