板東しょうごの「ふるさと三木に帰れる町に!」

一度三木から離れた若者が、ふるさとに帰ろうとしても、仕事がないから帰れない。若者がふるさと三木に帰ってこれる町にしたい!

私の職歴 その3 <清掃の仕事 その2(公契約条例)>

2011-02-07 01:22:54 | 人物像
官公庁関係の病院で清掃等の委託事業をしていました。

毎年、一般競走入札が年度末の3月に行われ、4月から同じ会社で同じ現場で働けるか労働者にとって不安な時期を迎えます。

いくらその病院で良い仕事をしていても、入札金額が一円でも他の業者が安ければ4月からはその業者に変わります。新しい業者は、まったく新しい労働者を採用するよりも、そこの労働者を引継いで採用した方が基本的には楽ですが、全員そのままとはいきません。新しい業者の都合で採用しない労働者も出てきます。また、同じ職場で働けたとしても、新しい業者に変わるわけですから、制服も、労働条件も変わります。労働条件は悪くなることはあっても、良くなることはまずないでしょう。

病院にとって経営の観点から見れば、一円でも安くなることはいいことでしょうが、患者サービスは劣化する方向になるでしょう。勿論病院は新しい清掃業者に対してもっと綺麗に掃除してほしいと要望します。しかし、清掃業者は最終的には仕様書通りにやっていると答えるでしょう。

この世界では、よい仕事をしようという業者は生き残れません。労働者の賃金をい一円でも安く下げて、病院に対して仕様書通りやっていると言い張れる営業マンのいる業者が生き残れるのです。

一般競争入札とは仕様書とお金が全ての制度です。

そんな中で、「公契約(法)条例」なるものに私は注目しています。

『公契約』とは政府や自治体など公共機関が業者と公共工事やサービス委託などについて結ぶ契約のことです。その事業で働く労働者の賃金を“人間らしく”働ける一定の水準にし、事業の質を確保することを契約者に求める法律や条例をつくろうというのが『公契約法・条例』の考え方です。対象となる分野は、民間に委託される清掃業務や福祉や保育、公的施設のビル管理など多岐にわたります。



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