暇つぶしエンジニアリング (旧:休日限定エンジニアリング)

アマチュア無線とエンジン付オモチャいじりの日記です。

テスターをゴミから救出する

2024-08-19 20:30:10 | 無線小屋

5年程前に入手したときにジャンク状態だったサンワの古いテスター。

ずっと放置していたのだが、この度奇跡的に回路図が入手できたので

あらためて復活を試みた。

 

まずはA303という大きめのテスターだが、これは12Aレンジの抵抗が

焼損していたのと、22.5Vという乾電池が必要な状態のもの。

焼損していた抵抗は回路図では0.97Ωということになっているが、

0.97Ωって持っている訳もなく、そもそもそんなの売ってるのか?

この12Aという大電流が測定できるレンジは一旦見送ることにした。

各レンジのチェックをしたところ、22.5Vの電池がないと動作しない

ところもあり、ここも一旦見送りとなった。

電圧はAC/DCとも若干の誤差はあるが動作の確認ができた。

22.5V電池の入手ができれば抵抗レンジも全て動くようになる。

実用というよりはコレクションの位置づけとしてはゴミにならずに

済んだというところか

 

そして次はSP15D

これは、ごく一般的な汎用普及モデルとでも言うところか、新品価格も

それほど高くはなかったように記憶している。

不具合内容としては、AC電圧の測定値誤差が非常に大きいことと

抵抗レンジの×1が全く機能していないという2点だ。

 

AC電圧は30%程の誤差があり、全く使えない状態だった。

コンセントの電圧を測定すると75Vくらいを指している。

250V以上どのレンジでも同じような測定結果になる。

 

テスターの中身なんて抵抗と整流用ダイオードしかないので経年劣化で

抵抗値が変わったのかと思ったが、100Vを入れた時にどのレンジでも

同じように75Vとなることに違和感を感じた。

単に抵抗値が変化したものなら、各レンジがバラバラの値になっても

よさそうなものである。ということは、全体的に使われている部分に

問題があるのでは。。。

ということで、整流ダイオードを疑ってみた。

このダイオードが付いていたがどう見ても整流用というよりは

検波用ダイオードに似ている。

表示がないので何なのかは不明であるが、手持ちの1SS97によく

似ている。

これを外して1000V1Aの整流用ダイオード1N4007に交換した。

すると交流電圧が多少の誤差はあるものの、どのレンジでもほぼ

正常と思われる値を示すようになった。

整流用ダイオードとショットキーバリアダイオードではvfが違うので

このような結果になるのは理解ができるところだ。

 

そして次は抵抗レンジ×1である。

このレンジはどの抵抗を測定してもほぼ0Ωとなり抵抗値が全く

測定できない。

×1レンジに繋がれている18.8Ωの抵抗が怪しいので、外してチェック

すると2.9MΩもの抵抗があった。

本来18.8Ωが2.9MΩにもなっているということで辛うじて繋がっている

状態なのだろう。

しかもこの抵抗は他の抵抗より太い抵抗が使われている。

許容電力が何ワットなのか解らないが、似たような太さで20Ωの抵抗が

あったのでこれを付けてみたところそれほど大きな誤差もなく測定

できるようになった。

誤差が少ないといっても、ウチにあるデジタルテスターとの比較であって

それ自体がどこまで正確なのかという疑問が無きにしも非ずではあるが・・・

 

更に内蔵のヒューズは0.5Aが指定となっているが、なぜか15Aのものが

付いていたので、過去に交換されているようだ。0.5Aなんてあまり

使われるものではないので、間に合わせで入れたのだろう。

 

このSP15Dは外観がかなりオンボロの状態で敢て復活させる価値があるのか

と言われると否定はできないが、簡単にゴミにできない理由もあるのでした。

 

これで、古いサンワのテスター2台、ゴミから救出となった。

 

 

 

 

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EX900 1年少々でまたキャブ掃除

2024-08-16 21:58:45 | オイル臭い部屋

昨年の春頃に永年放置されていたことでエンジンがかからなくなり

キャブの清掃をしたEX900。

 

先頃九州で大きな地震があったこともあり、発電機のチェックを

しておこうと思ったが、EX900のエンジンが掛からない。

初爆はあるのだが、続かないという状態になっていた。

ガソリンは1年以上経っているが、腐ったとき独特の臭いはしないので

劣化はしているだろうが、エンジンが掛からないという程ではないような

気がするのだが・・・

しかも満タン近く入っているので、これをすべて入れ替えるというのも

厳しいものがある。なんとかエンジンが掛かるようになって消費したい

ものだ。

 

一度エンジンがかかるが、すぐに止まってしまい再始動ができない。

でも少しおくと始動できるが、やはり直ぐに止まってしまう。この繰り

返しなのだ。

燃料が続かないようなのだから、キャブを掃除してみるしかないだろう。

 

キャブを外してフロートチャンバーを開けて見ると、ガソリンの

吸い口が緑色に詰まっていた。

初爆はあるので、完全に詰まっているのではなく、かろうじてガソリンが

通るような状態なのだろう。

 

ジェットを外して各ポートをキャブクリーナーを使って洗浄。

その後パーツクリーナーとエアブローで洗浄して組み上げた。

毎度のことだが、やはりスズキのキャブクリーナーが一番信頼できる。

 

エンジンは無事に始動でき、発生電圧が105Vになるように調整して完了となった。

これで災害に備えることができたのだが、ガソリンが古くなってきているので

なんとか消費して、いざという時にまたエンジン不始動ということのないように

新しいガソリンに入れ替えておかなければ。。。

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古いステレオの修理

2024-08-08 23:03:56 | 無線小屋

あるカフェに故障したまま置かれていたモジュラーステレオの

修理を頼まれた。

状態としては、スピーカーを繋ぐとブーンという音がでるという

ものだった。

ものはLo-Dの4チャンネルモジュラーステレオだ。

プレーヤーもあるが、今回の症状からはプレーヤーを繋ぐ必要は

ないと考えて、本体とスピーカーだけを預かってきた。

ハム音が出るということなので、電源の平滑コンデンサを交換すれば

直るだろうと簡単に受けてきたのだが、電源のケミコンを交換した

だけでは全く症状が改善されなかった。

 

それでも古い機器なので基本的にケミコンの容量抜けが原因だろうと

各ケミコンを外して容量チェックを行った。

しかし、容量抜けしていると思われるケミコンは無かった。

液漏れで基板を汚しているようなものもなかった。

 

あとはハム音の原因として一般的なものはアース不良か?

基板のハンダ割れは見た目には確認できなかったが、一応

ハンダの盛り直しを行ってみた。

しかし、一向に改善せず。。。

 

完全に振り出しに戻った感じだ。

 

もう一度症状の確認をすると、LEFT側のスピーカーを繋ぐと

ハム音が出る。

左右を入れ替えてみると、やはりLEFT側を繋いだときにハム音が

でるということが確認できた。

つまりは、電源の問題ではないということだ。

最初から良く見ておけばよかったのだが、またしても先入観で

作業を進めてしまった。

 

音量を絞ってもバランスを右側に寄せても関係なくハム音が出る

状況だ。

こうなってくると回路図が欲しいところだが、説明書すらない

状態だ。

ネットで検索してみたが出てくることも無かった。

 

手探りで追って行くしかないので、スピーカー側から順にオシロ

スコープを使ってノイズの発振状態を追うことにした。

※画像では切れて写っているが、綺麗なサインカーブが描かれている

 

スピーカー端子⇒パワーTR出力部⇒パワーTR入力分⇒~~という

ように追って行くと、パワーTRの前々段のTR出力には波形が出るが

入力部には出なかったので、このTR(2SC458)が悪さをしていると判断して

交換となった。

左は手持ちにあった未使用品。

右は不良品で足がしっかりとイオンマイグレーションを起こして

いた。

他にも足が黒くなっているTRがあるので、他の不具合も出る

可能性があるが、ひとまずハム音は止まったので、完了とした。

 

どうやらこのステレオで古い洋楽のLPを掛けたいらしい。

またひとつゴミからの救出ができた。

 

 

 

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K50にあれこれ手をかける

2024-08-04 09:52:28 | コレダの末っ子K50

K50を入手したときから気になっていた点について手を入れること

にした。

まず初めに、ハンドルロックがついていなかったことだ。

これが付いていないと盗難車みたいであまり感じが良くない。

ハンドルロックはかなり前に購入してあったのだが、なかなか

手を掛ける暇とやる気が起きなくてそのままになっていた。

やっと重い腰を上げて取付をしたのだが、ロックを付ける台座

になる部分が曲がっていて、無理矢理あおったような跡になっ

ていた。

過去に何があったのかは不明ではあるが、多分ロックになって

いる状態で鍵を紛失して無理に外したのかと・・・

 

まあ、今は無事にナンバーも取れたので、盗難車の疑念はない

とは言え、感じは良くない。

 

そして次は、メインスイッチの取付状態が緩くて鍵を回すとき

シリンダー自体もグラついている。

リングナットがなく適当なプラスチック製のナットを使って

シリンダーの外側にシールテープやビニールテープを巻いて

締められていた。

そもそもキーシリンダーを収めているボックスの穴が大きく

なっていて固定ができない状態となっているので、いくら締

め付けてもクルクルと回ってしまう。

この穴の三日月状の切り欠きにプラスチックで詰め物をして

除雪機のメインスイッチに使っているリングナットで締める

ことにした。

実はこのナットのネジピッチとキーシリンダーのネジピッチが

合わないのだが、プラスチック製ナットなので無理矢理締め込

んだらネジ山がカジリ込んで固定されているというインチキだ。

でもビニールテープがはみ出ているよりは見た目も良くなった

ので良しとしよう。

 

最後は、740mmという幅の広いハンドルがついていて少し

アンバランスな感じがしたので、手持ちのハンドルに交換した。

スクランブラー風な感じだったのが、普通のオッサンバイクに

なった。

 

これで今まで気になっていた部分はすべて解決できたのではあるが

果たして保険を掛けて乗るのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

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なかなか終わらないピープルの修理

2024-08-02 07:24:41 | モペッド

インマニとキャブの付け根から二次空気を吸っていることが解り

再度エンジンを降ろすことになったピープルのエンジン。

もともと付いていたものと同じサイズのOリングを付けてみたが

症状が改善せず、少しキツめのOリングを入れてみた。

つまりはその間にエンジンを2回脱着したことになる。

しかし、なんとかアイドリングはするようになったが、完調と

まではいかなかった。

まだ薄い感じで、スロットルを開けるとストールしてしまう。

 

また、パーツクリーナーをあちらこちらに吹きかけながら調べ

たところ、燃料タンクの下についている負圧コックのホースが

あやしいことが解った。

しかし、このエンジンはオートチョークということもあって

バキュームホースがたくさん付けられている。

試しに他のホース差し込み部分にパーツクリーナーを吹いて

みるとエアを吸っていそうなところが見つかった。

 

40年以上を経過しているのでホースも劣化していることに

加えてホースバンドの付いていないところもある。

 

排気量の小さなエンジンなので、ほんの少しエアを吸うだけで

エンジンに変調をきたすのだろう。

またエンジンを降ろして、ホースを全交換してみるか・・・

 

それにしてもエンジンを搭載したままでの作業がほとんんど

できない構造なので、全くもって面倒だ。

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