@037【電卓と平方根】
今は電卓は110円で買える時代になった。いや買わなくても、スマホにアプリを入れれば無料でいつでも持ち歩けるようになった。
しかもそれらを使えば、√2は2~3回押すだけで求められる。便利な時代だなと実感する。
私が初めて電卓に出会ったのは小学生4年生ぐらいだと思う。持ち運びができる大きさで乾電池で動くものだった。
四則計算ができるもので、桁の多い計算も一瞬でできるので驚いた。
しかし、√ボタンなるものはなかった。
中学校で平方根を学習した。
√2は同じ数を掛けて2となるもの。
電卓を取り出し求めた。
1×1=1, 2×2=4だから、1と2の間か。
1.5×1.5=2.25だから、1と1.5の間
1.3×1.3=1.69だから、1.3と1.5の間
1.4×1.4=1.96だから、1.4と1.5の間
1.45×1.45=…
と範囲を絞っていき、
1.4142135を見つけた。
同様に、√3も√5も√7も求めた。
四則計算しかできない電卓で、知らず知らずのうちに、平方根のもつ意味を実感していたのかも知れない。
定義から色々と考える姿勢の一助になったのかも。
(2021/5/22)