蔵造りの商家をそのまま残した街は、江戸時代からのもので、
「小江戸」と呼ばれるゆえんです。
街の蔵造りは、明治の大火が始まりといわれています。
当時の大火で、蔵造り店舗が焼け残ったことが防火意識の
変革となって脈々と受け継がれてきました。
川越の蔵造りは、店舗を蔵造りとした「店蔵」としています。
倉庫ではありません。周辺からの類焼を防ぎ、裏に続いて土蔵
と合わせて敷地内の飛び火を防いだのです。
旧大沢家住宅は、蔵造り建築の中で、最も古く寛政4年(1792)
に建てられました。国の重要文化財に指定されています。