少子化対策とよく耳にするが
その対策は本質とズレているように思う。
「子どもは作らないようにしようね」とか
「子どもは一人で十分だよね」とか言っている若夫婦は
ごく少数じゃないかな。
若い世代であれば、多少家計が苦しくも
どんどん子どもを産んでくれている。
現に既婚者別で見る出生率は2人を越えているのだ。
だから「若い世代の夫婦が少ない」と言うことが
根本的な原因だと思う。
では、なぜ若い世代の夫婦が少ないか?
まず男性の給料が少ないのと、
女性の理想が高いからだ。
かく言う私も子なし。
もちろん計画的に晩婚になったわけではない。
結婚願望はずっと持っていたのに
なんやかんやとゴネている間に
いいオバサンになったと言うわけだ。
それでも周りを見てみると自分が結婚できたことは
ある意味、奇跡だ。
私が結婚できた理由は
他の人よりほんの少しだけ妥協できたからだと思う。
どうしても女性は結婚に対して
強いこだわりを持ってしまう。
それは年齢を重ねると特にそうなる。
「いい人がいるんだけど、会ってみる?」と声をかけようもんなら、
慌てて大きな手振りをつけて
「あーあー、今はいいわ、今はいい」と断ってくる。
こっちの手駒が、ダサイおっさんだと見越しているのだ。
『あなた程度の女性にはこのおっさんがお似合いなのよ』と
突きつけられるのがイヤなのだ。
誰だって、怖ろしい現実は直視したくない。
こうなると、もう“結婚の条件”は鉄板で
火にくべては叩いて伸ばし、くべては伸ばしの繰り返し。
さわやかな人→そこそこの人
年収800万円→年収600万円
「向井理」風→「石田純一」風
有名企業→大卒で課長クラスならOK
と、当初の理想から、このくらいまでは妥協してるかな?
っつーか全然妥協してへんしっっ!!!
ガチンガチンだ。
さらに条件を下げてショボいじじいと結婚するくらいなら
一生独身でいい!などと開き直ってしまう。
そうは言いながら本心では
一生独身はいやだな・・・と感じているのだ。
しかしそんな鉄の信念を持っていても
やっぱり女性だ。
猛アタックしてくれる男性には弱い。
ガンガンアタックされると、つい心をゆるめてしまう。
相手が理想とはかけ離れていても、
プレゼント攻撃やらなんやら押してこられると、
攻防に疲れて、ふらりと傾いてしまいがちだ。
また世の女性は心の中で
そんなシチュエーションを待っているのだ。
でもね・・・
世の中そうはうまく行かない。
アタックする男性は今や絶滅の危機に瀕している。
絶滅危惧種だ。
男は適度に面倒見てくれる母親がいれば
もう人生に満足している。
女性にアタックして、こっぴどく振られて
生きる気力を失うくらいなら
母の作った筑前煮を食べて、余生は安穏と暮らしたい、
と言うことだろう。
男として自信を失うよりも
1%の希望を持ち続ける方がマシだ。
ちょっと話がそれてしまった。
えっと、少子化対策ね・・・。
それは、ズバリ全国民が世話焼きババアになることだ。
昔のように、適齢期の男女を調べ上げて
相手がイヤがっても見合いを持ちかける。
ぐいぐい持ちかける。
相手の理想や条件は無視だ。
とりあえず泣き落としで会わせる。見合いさせる。
写真なんか、ぜってー見せちゃダメだ。
大体、写真ってさ、
男性の場合は、車の横でグレーのスーツ姿か、
ポロシャツにスラックスとかで立っている姿だ。
女性も自宅前で和服姿。
似合わないアップの髪形が昭和風で、
老けて見える。
写真の角が折れていたりして、
たらいまわし感がぬぐえない。
そんな写真を見ると誰もが「・・・」と引いてしまう。
が、実際は写真より実物の方が断然いい。
特にほっといたら一生独身か・・・
と思われる手ごわい相手から片付けていってほしい。
そしてめでたく結婚できれば
またその妻が世話焼きババアとなって、見合いさせる。
世話焼きババアのねずみ講だ。いや、ゾンビか?バンパイヤか?
自治体で世話焼きババア認定証なるものを発行すればいい。
みんな認定証ほしさに世話を焼くかも、だ。
目標として、結婚願望のある女性は35歳くらいまでに
幸せな結婚をしてほしいものだ。
世話焼きババアたるものは、
岩の下や草むらに潜んでいる適齢期の女性を
断じて見逃してはならないのだ。
それが使命なのだから・・・。