カッパの女房

縁あってASDのカッパさんの嫁になりました。
カッパさんの飼い主・・・いや嫁として日々修行中です。

怖いようで怖くない霊の話

2021-09-22 09:14:30 | 非現実なお話


私は霊の存在はぼんやりと信じているが、

「私は霊感がある」と言い切る人の霊感はあまり信じていない。

それ思い込みちゃうん?って言うのが多いからだ。

だからこれから私が書く内容も“思い込み”の域をでない。

そんな感じで軽い気持ちで読んでくれたらいいかなと思う。


その日、私は珍しく体調がよかった。

天気もいいし、食欲もあった。

24時間働けるんちゃう?と思うくらい元気だった。

そう、あの時までは・・・。

店に80代女性と50代女性、二人の客がいた。

ふいに私の体が重くなった。

なんて言ったらいいのか、体に悪い電磁波を思いっきり浴びている感じ。

内的要因よりも外的要因のしんどさ。

えげつない不快感、違和感、倦怠感、疲労感。

あ、これもしかしたら、アレじゃねーか?

知ってるヤツだ。

アレだ。

私は残念ながら霊感がないから、正体がわからない。

でもアレって何となく感じた。

連れてきたのは客のどちらかだ。

「そう言えばおばあさんの方、旦那を去年亡くしたよな。法事でもしたか?」

と思いつつも、私のような素人でも不快に感じるほど存在感が強く、

何かを訴えているようだ。(と、私が勝手に感じた)

おばあさんの旦那にしても、1年も経ってから訴えることもなかろうに・・・。


50代女性がおもむろに私とカッパさんに、

「3日前にね、父が亡くなったんです」

お前かーーーーっ!!

待って待ってーーー

たぶんそのお父さんここにいるよーーー!

絶対何か訴えているよーーー

などと心の中で思ったものの、もう意識をそっちには向けず、

女性には、つかず離れずでやり過ごした。


そして1週間後、その女性がやってきた。

「会社、辞めたんです」

と、憑き物が落ちたようにスッキリした笑顔で話す。

憑き物・・・お父さん・・・?

もともと身も心もボロボロで会社を辞めたがっていた女性。

彼女の母も体が弱い上に、さらに夫が亡くなり、

一人では生活できない状態だったようだ。

「20年勤めてましたけど、やっと辞める決心がついたんです」

「え、でも中間決算期で忙しい時期ですよね?大丈夫でしたか」

「表面上は引き留められましたけど、介護問題なので円満に退職できました」

ああそうなんだ、よかったね。

もしかして、お父さんは彼女に会社を辞めて欲しかったんだな。

(円満退職はお父さんが根回ししたか?)

彼女の体も心配だったろうけど、

なによりお母さんのことが心配だったのだろう。

夫婦愛だね。

なんか、彼女にうまく伝わったようでよかったね。

これで安心して成仏できるね。


と、まあ全部私の妄想かも知れん。

いや、きっと妄想&思い込みだ。

・・・でも、あの電磁波ビンビン攻撃風のえげつない不快感、

あれだけは思い込みではないと今でも思っている。

ええ思ってますとも。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする