カッパの女房

縁あってASDのカッパさんの嫁になりました。
カッパさんの飼い主・・・いや嫁として日々修行中です。

重い友だち

2011-02-06 10:03:37 | 日常のあれこれ

 

またまた、昨日に引き続いて

ちょっぴりダークな内容でありんす。


今はもうすっかり音信不通になった人で

Sさんと言う人がいます。

Sさんは小学校3年のときに同じクラスで

漫画の貸し借りで仲良くなりました。

当時のSさんは子どもにしては

けっこう毒を吐くタイプだったので

私以外に友だちはいませんでした。

そんなSさんは中学校に上がるとすぐ

隣の市へ引越ししてしまいました。

しかし、まめに電話をくれたり、

手紙をくれたり

旅行に行った際には

お土産を買ってきてくれたりと

何かと気を遣ってくれていたので

繋がりは絶えていませんでした。

お互い社会人になってからも

そこそこ付き合いがありました。

しかし、やはりSさん、

たまに毒を吐くので

私は結構ズシッときて傷つくことも

しばしばありました。

また、言い方もえげつない。

それでも

「根はいい人だから」と

自分をごまかし付き合っていました。

まだ携帯電話がそんなに普及していない時代です。

家に電話をくれるのはいいのですが

いつも私が会社から帰宅していない時間。

電話は母が取るのですが

「フクが帰るのは8時過ぎですよ」

と言ってるにもかかわらず

6時に電話がかかってくるのです。

当然、帰宅した私がかけなおし、

1、2時間長電話になります。

私が携帯を購入したと知ると

昼夜問わず電話がかかってくるのですが

必ずワン切り。

たまに私が出てしまうと

一方的に向こうから切ります。

仕方なくかけ直すと

「あれ?切れたね?電波の調子が悪かったのかな?」

と、とぼけます。

しらじらしい演技。

そんな彼女の電話の頻度が

だんだん増えていき

私がデートしているのを知っていて

「ごめん、切らんといて。話があんねん」

と言う始末。

留守電にすると、

「助けて~死ぬ~つらい~」

と不気味な言葉が繰り返されます。

もう、こわくて、対処のしようもわからない。

とりあえず無視することにしました。

すると彼女がブチ切れして

夜中に電話攻撃。

警察沙汰にもしたくなかったので

とりあえず話し合うことにしました。

もちろん、誰が悪い悪くないの泥沼です。

でも、最後に彼女は

「フクちゃんとはもう友だちでおれんな。

 悪いけど縁切るわ」と言いました。

こっちは望むところ。

その言葉を最後に私達の友情(?)はピリオドを打ちました。

果たして私は彼女のことを

親友だと思っていたのかな。

なんとなくストレスを感じながら

付き合っていたんじゃないかな。

色んな思いが頭をよぎるけど

すごくホッとしている自分がいました。

Sさんが私に会うたびに言っていた言葉、

「私らの付き合いって長いよな~。

 もう20年以上も経つねんな~。 すごいな~」

なんとなくこの言葉に縛られていたように思います。

今、思えば単なるくされ縁。

これでよかったと思っています。

先日、彼女から携帯に電話がかかってきました。

「だれの携帯の番号かわからなかったんや。

 とりあえずかけてみようと思ってかけたんや。

 そっか、フクちゃんの携帯か・・・。

 久しぶりやね。どう、元気してるの?」

もちろん私はあえて親しみをこめず

冷静に「うん」「そう」としか言わず

会話を終えました。

私の気持ちは彼女に伝わったようで

あれからもう電話はありません。

この先「会いたいね」と言われても

私が拒絶してしまうでしょう。

許す、許さないとかの問題ではなく、

彼女に近づくと、不幸になりそうな気がして

どうしても防衛本能が警告音を

鳴らしてしまうのです。

私としてはSさんが

平穏無事に暮らしていることを

ただ祈るばかりです。


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