ちょっと古い話でごめんね。
広島県の中学生が、
学校側の万引きの誤記録で自殺したと言うニュースが先月報道された。
びっくりした人も多いと思う。
私も色んな意味でびっくりした。
○なんで担任は万引きについて廊下で立ち話したのか?
○なんで担任は記録した担当者に先に確認しなかったか?
○なんで生徒は否定しなかったのか?
○なんで生徒は親に言わなかったのか?
○なんで生徒は友達に言わなかったのか?
○なんで自殺を選んだのか?
担任が万引きの事実をすごく軽んじているように、
思われる。
普通、そんな事件を起こすと学校側は要注意生徒として、
ずっとマークするのではないか?
もはやその中学校では万引きは日常茶飯事なのか?
もちろん中学校側に問題がある。
あってはいけないことだ。
問題は、なぜそのことで人の命が奪われたのか?
その違和感はザラザラと残る。
私は自殺した少年を「軟弱」だと片づけるのも、
間違っていると思う。
死を選ぶくらい、大変につらい思いをしたのだ。
周囲にはわからない闇を抱えていたのだと思う。
学校側の誤記録が理由で自殺したのではない。
きっと、それが命を絶つ「きっかけ」だったのだと思う。
普通であれば万引きが濡れ衣であると、
誰かに言うだろう。
進路について誤解があることを、
なぜ、いの一番に親に言わなかったのか?
推薦を取り消されたなんて重大なこと、
家に帰って親に言うだろう。
夕食のときにでも、
「あのさぁ・・・私立の推薦、無理だってさ・・・」
って言うよね?
「何で無理なのよ?」
「うん、1年の時に万引きしたって思われている・・・」
「何!!それ!ちょっと学校に電話するわ」
ってなるよね。うん、なる。
でも彼は、親にそういう相談もしなかったのだ。
彼は自分の将来を悲観したのではないと思う。
推薦がもらえないのは第一志望高校ではなくて、
第二志望高校だったと聞く。
ほとんどの生徒が第二志望については、
そんなに執着していないのではないか?
私は勝手に推測してみた。
少年は孤独だったに違いない。
繊細な性格だったのだろう。
もともと将来に希望なんかなかったのではないか?
もっと悪く言えば普段から
死ぬことを考えていたかも知れない。
「運が悪い人」は確かにいる。
でもそれは人生の一部の通過点。
もしいつも運がいい人がいるとすれば、
それは考え方がポジティブなのだろう。
運が悪い・・・15歳までは悲しんでも、大人になれば運が開くのだ。
私は半世紀も生きてきたので、
「生きててよかった」と思ったことが何度かある。
しかしそれは20代後半からだったと思う。
十代はどうしても純粋な分、死を意識してしまうが、
そのつらいつらいトンネルの向こう側を見てほしい。
もしかしてもっとつらい荒野が見えているかも知れない。
でも、荒野でノタレ死のうとは思わんだろう。
とりあえず荒野を越えよう。
きっと、その途中で一輪の花を見て、
「生きててよかった」と思うはずだよ。
そして荒野を抜けて、あたたかい灯りを見たときに、
あたたかいスープを飲んだときに、
これ以上ない満足感を感じるんだよ。
それを感じてから、死ぬか生きるか決めてください。
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