光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津の田の神様-失われゆく民族遺産

2022年06月15日 | 日記
 
 6/5(日)曇り空の中小櫃堰公園に車を停め、小櫃川周辺をツレと歩いてきました。以前から田んぼの真中に小さいながら石板とこんもりとした木があり、人知れぬ田の神様ではないかと思っていた場所の散策です。そして思い出したのは2020年3月に盤洲干潟干潟近くで見た3つの石仏たちでした。広い休耕田に高さ30㎝位の田の神様が置かれていて強い印象を受けました。トップとこの下の写真がそれですが、最近行って見るともう無くなっていたのです。ガッカリしました。





  小櫃堰公園近くの田の神様を見つけたのは3~4年前ですが、初めて近くまで行って撮って来ました。石板に文字が書かれているのですが、劣化していて判読できません。また裏側にも梵字等が刻まれていました。





  何故こんな所に石板が置かれているのか?不思議です。



  ただこの田の神様の前は結構広い農道です。この道の先には浅間神社が在るので、その関係の物かもしれません。(農道の先のこんもりとした山のような場所が浅間神社。)





  木更津にはこの他にも田の神様がありますが、だんだん少なくなっています。市内中里の国道16号と県道87号線を結ぶ道路際にも1本の木と小さな祠がありました。上のモノクロームの写真(ツレの写真集『木更津』から転用)と下の工事中の写真がそうですが、現在祠は撤去されています。工事が終わった後に戻されるのか分かりませんが、このように貴重な民族遺産がだんだん無くなっていくのが、現状です。