富津市関尻の集落で、木更津市の牛込、中島地区のツナハリとよく似た行事があるというので、2/2(日)ツレと富津の関尻集会所に行って来ました。この地区では「綱つり」という藁で大きなわらじを作り、集落の境界3か所にわらじを吊り下げ厄除けをするという行事が行われていました。
この大わらじは13時頃から関尻集会所で制作をはじめるそうなので、私達も12時50分頃には集会所の駐車場に到着しました。関尻地区の集落(17戸)の住民13人がもう集会場に集まっています。集会場の中でミーテングが行われ、周りに用意された藁が作業場に運び込まれます。
製作は4つのグループに分かれ3つのグループが大わらじを作成。もう一つはわらじに付ける
酒樽を作るグループに分かれて製作が開始されました。
グループごとにベテランの方がいてその人の下で作業が進みます。ただあまり若い人がいないので、ここでも後継者の問題がありそうです。
大わらじは長さ1.5m・幅60cm位。わらじは片方のみで、わらじと一緒にワラで編んだ酒樽が1個、それに木炭と杉の小枝が添えられます。このわらじを集落の境に吊り下げ、厄病神に「ここには、こんなに大きなわらじを履く大男がいる」そして後の祟りが怖いので、酒樽と新しいわらじを履いて帰ってもらうという願いが込められているそうです。
また酒樽に付けた木炭は「私の部落では厄病は済み(木炭)ました」杉の小枝は「私の部落では厄病が過ぎ(杉)ました」という意味があり、これを見て厄病神が引き返すだろうということでした。また作業所には小さなわらじも飾ってあり、大わらじとは対照的で和みました。