光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津に残る江戸時代の街道跡を行く②-レトロな光景との出会い

2020年08月17日 | 日記
 
8/8ツレと木更津市の吾妻神社から新宿を通る房総往還の脇街道を歩いてきました。道端には東京小網町の艾問屋が安政5年(1858年)に建てた道標が残るレトロな街道でした。吾妻豆腐店を過ぎると、占星堂という占いの店、今時占星を商いとする店があるのですね。驚きました。その店の横にある空き地にはネコが寝そべっていました。





 歩いたのは午前5時半頃、若い女性が朝のひかりを浴びながらジョギングをしていました。お早うございます、と声をかけられました。爽やかです。吾妻郵便局を右に見ながら暫く進み、路地を左折すると平等院です。





 境内の入り口には庚申塔や三界万霊搭があり、古い歴史を感じさせます。ここには民謡「会津磐梯山」に出て来る小原庄助さんの墓があるそうです。徳利と盃をあわせた形の墓らしいのですが、何処にあるか分かりませんでした。





  平等院の隣は成田山木更津不動堂。境内入り口には、茅?が並べてありましたが何かに神事に使う物の様です。またここはぽっくり観音やボケ除け地蔵で有名との由。





 
成田山から旧道に出ると、はぎの洋服店やレトロな魚屋「魚鈴」、隣の竹内酒店が見えてきます。古い店舗が昭和の町並みの様で素敵です。





 この旧道は暫く歩くと、県道90号木更津富津線に突き当たります。街道の終わりは立派な蔵のある工具問屋ですが、現在は営業していないようです。そして90号線を左折するとT字路の信号。これを木更津駅の方に行くと房総往還です。この先に八剱八幡神社や證誠寺があります。

  暑い日が続きますが、お元気でしょうか?当ブログも本日8/17から再開いたしました。また御覧の程宜しくお願い致します。管理人


 

木更津に残る江戸時代の街道跡をゆく①‐道標・江戸みち付近

2020年08月12日 | 日記
 
 前日小倉アイスの東屋に行った際、近くに小さな赤い鳥居のある祠を発見。気になったので8/8(土)早朝再訪、ツレと付近を撮影して来ました。その鳥居と祠の前はバス停、何かタイムスリップしたような不思議な雰囲気がある場所でした。

 この通りは県道87号袖ヶ浦木更津線の一筋東にある旧道。江戸時代の主要街道・房総往還に続く路でもあります。87号線と旧道の角には大和武尊由来の吾妻神社があり、小倉アイスの東屋を通り過ぎると旧い石の道標が見えてきます。



 この道標は安政5年(1858年)に制作された物、中央付近に折れたような継ぎ跡があります。東を指さし「江戸みち」北向きに「吾妻神社」を指した文字が刻まれています。江戸みちの下には「東都小網三艾問屋 釜屋治左ヱ門」と書かれ、この道標を寄贈した方の名前がありました。この釜屋艾(もぐさ)問屋は現在も東京小網町に残っており、艾問屋を続けているそうです。





 この吾妻神社からの旧道沿いは古い家屋や店舗が沢山残っています。ただ廃屋になったり、壊され空き地になった場所が目立ちます。旧道沿いにあった新聞店は、昨年の台風で被害にあった為、店を壊して奥に仮店舗を立てて営業していました。周りには蔦のからんだ電柱等がありチョット不気味な雰囲気でした。





 暫く歩くと右側に越前屋ラジオ店と言う電気屋。ラジオ店懐かしい響きですね。電気屋と言えば昔は皆○○ラジオ店とついていましたね。



 道の斜め前は吾妻豆腐店。時間を見ると午前5時40分頃ですが、もう開業していました。奥からおばさんが出てきたので、豆乳プリン(税込み120円)2個と出来立ての厚揚げ(100円)を2枚を購入しました。



 私は以前この豆腐店に来たことがあり、庭のヒョウタンを撮影した記憶があります。出てきた御主人にまた撮らせてもらいたいと言うと、今年は雨が多くて皆腐ってしまって1個だけ残っているとの由。犬と一緒にそのヒョウタンを撮影です。



 撮影が終わって自宅に戻り、先程購入した厚揚げを朝食にいただきました。美味しいですね、厚揚げは切り目を入れ生姜を薬味に醤油をかけて食べました。弾力があり中はトロトロ、大豆の味が生きてました。豆乳プリンはなめらかで、のど越しが良いです。あまり食べた事のない優しい甘さ。また食べたくなりました。



 廃屋の木陰をイトトンボがふわりふわりと飛んでいました。あの世とこの世の境を飛行しているようです。新型コロナ流行の中、今年もお盆が近づいてきました。当ブログも明13日から16日までお休みいたします。再開しましたらまたお付き合いの程宜しくお願い致します。管理人



木更津市で60年続く小倉アイスの店・東屋

2020年08月11日 | 日記
 
8/7(金)木更津市矢那の野菜直販所に買い物に行った帰り、自宅近くのアイスクリーム店「東屋」に寄ってきました。あまりの暑さに木更津名物の小倉アイスを食べたくなったのです。東屋にはご無沙汰していて前回行ったのは4年前の2016年8月でした。駐車場に車を入れ店の外観を撮影。撮りながらあれ?随分垢抜けたなと、ツレと話しながら入店しました。





 店内には御主人とお母さんがいて接客。店内は明るくお洒落、品数も増えて町中のお菓子屋さんと言う雰囲気です。以前来た時はお母さんが一人で切り盛りしていて、商品も小倉アイス最中のみでした。

 いつリニューアルされたのですか?と聞いてみると2019年1/11との由。ここ東屋菓子舗は昭和31年(1956年)木更津駅東口で開業。その後昭和47年(1972年)に現在の木更津市吾妻2-5-14に移転し現在に至っています。その頃は小倉アイス最中だけ販売、その美味しさから木更津のソウルフードと言われていました。



 お母さんに以前購入した小倉アイスはまだありますか?聞いてみました。すると最中の皮を作っているところが無くなり、いろいろなメーカーを捜して今は都内のメーカーの物を使っているそうです。小倉アイスは同じですが、皮の形や模様が違うとの由。皮が無くなったら出来なくなるかもしれないと言っていました。

 大きさも少し小さくなったよう。以前は1個150円だったのですが、200円に値上がりしていました。家に帰り食べて見ましたが、以前と変わらぬ美味しい小倉アイス。甘さ控えめでさっぱり。最中は水分を吸わない皮で、食べるとパリパリと音がする懐かしい最中でした。いつまでも作り続けてほしい木更津の名物です。





 因みに2016年に購入した小倉アイスの写真が残っていたのでUPしました。上が最中の皮に包まれた物、下は最中を開けたところです。




木更津郊外の野鳥たち‐カルガモの集結と飛行訓練

2020年08月07日 | 日記

 7月の末頃からカルガモを自宅近くの田んぼや農業用水の周辺で沢山目撃するようになってきました。子カルガモも大きく育ち、親と変わりません。8/2~8/3午前6時25分頃散歩コースの農業用水に、50羽位のカルガモの集団が集結していました。今年こんなに沢山のカルガモ見たのは初めてです。





 用水路の中だけでなく土手の草むらにもいました。5羽が並んで行進している姿もあり、ユーモラスです。またシラサギもカルガモの中にいて餌を啄んでいます。カルガモのいる土手にもシラサギが降りたち、まるで仲間のようです。





 7/31日午前6時20分頃には、カルガモの編隊が農業用水や田んぼの上を旋回していました。



 あまり長く飛ばず、高度も上げていないので、子カルガモたちの飛行訓練のようです。





 しかしカルガモたちも大変です。周りに高圧電線があり、以前同じような編隊飛行していたカルガモが電線にぶつかり、1羽下に落ちたのを目撃しています。



 8/2には朝焼けの中を飛行するカルガモたちが見られました。
3年前の9月初めに同じようなカルガモの大群や飛行訓練を目撃しました。今年はそれが1か月位早いです。気候変動のせいでしょうか?



続木更津旧市街地を訪ねて③-昭和が見える風景

2020年08月06日 | 日記
 
 7/30梅雨の合間を利用してツレと木更津旧市街地を散策。木更津会館(見番)周辺を見て周りました。ノスタルジックな光景を撮影し、木更津税務署の方に歩いて行くと、市内唯一の歓楽街が見えてきました。細い路地の両側にスナックや割烹、飲み屋が軒を連ねています。渋いですね。現在営業中のレトロな歓楽街です。





 この路地を入っていくと旅館・美好野と言う看板が見えてきました。小さな旅館ですが、民家のようにも見えます。入り口が開き照明が点いていました。営業しているのでしょうか?





 スナックや飲み屋の看板が、適度にケバケバしくて面白いですね。ただ港町木更津の旧花街らしく、綺麗に片付いていました。日本の上海と言われた船橋の歓楽街とよく似た雰囲気です。また周りには廃屋も多く昔は繁盛していた店のようですが、栄枯盛衰を感じさせます。





 木更津会館に戻り、その横の路地を厳島神社方面に進みました。突き当りは弁天通りです。ここも風情ある景観の建物が多くあります。最後に八剱八幡神社に寄って来ました。社殿正面には6月の夏越しの大祓に使われた茅の輪がまだ置かれていました。新型コロナ除けの為でしょうか?参拝の人もこれを潜っていました。



続木更津旧市街地を訪ねて②-花街界隈

2020年08月05日 | 日記
 
 7/30は三密を避けツレとあまり人のいない木更津駅西口の旧市街地を撮影。
東岸寺の小林一茶の句碑を拝見した後、一旦駅まで戻りました。西口は本当に閑散としていますが
そんな中幼稚園児と思われる集団に出会いました。子供たちが賑やかでそこだけが別天地と言う雰囲気。そして「みまち通り」に向かいました。





昔から続くバーべキュウ弁当の浜屋や50年も営業しているウナギの富貴が目につきます。



 「みまち通り」を抜けると厳島神社(弁財天)です。ここの社殿彫刻3点(中央に日の出に松、左右に松に山鵲)は通称波の伊八と言われた「武志伊八郎信由」の作と伝えられています。ただ普段は非公開で、10月15日の祭礼の日に一般公開されるそうです。神社の池には沢山の亀がいて甲羅干しをしていました。





 弁財天前の道を右折して進むとここもレトロな通り、菓子舗・栄太楼等古い家屋が立ち並んでいます。そこの細い路地を入ると見番・木更津会館ですが、路地の中に小さな飲み屋が何軒かあります。営業しているのか不明ですが、風俗店のようです。木更津のディープな場所ですね。





 路地を抜けると木更津会館です。昭和30年代に建築された建物で、千葉県で唯一の見番。現在も芸者のお稽古場となっています。ここが木更津道案内人の詰め所になっているとの由。開けて声をかけましたが誰もいません。入り口の写真を撮らせてもらいました。そして近くのブロック塀にネコの姿、ちょっとフォトジェニックなので、モデルになってもらいました。(トップの写真です。)



続木更津の旧市街地を訪ねて①-さかんだな通りから小林一茶の句碑

2020年08月04日 | 日記
 
 7/30(木)ツレと梅雨の合間を使い、少し前から始めた木更津旧市街地の撮影に行きました。新型コロナの影響を鑑みて三密はさける為、人通りのない旧市街地を撮影場所に選んだのです。JR木更津駅西口を出て木更津港に向かう富士見通りを直進。300m位進むと道標があります。

 この道標は平成24年(2012年)に設置されたもので江戸時代末期にあった「えどみち」の道標と同じデザインです。道標に合わせさかんだな通りを目指しました。



 レトロな安室薬局を左側に折れるとさかんだな通り。さかんだなとは魚屋の事、昔近くに魚河岸があったので、魚屋が多い路地だったようです。その通りの海苔ヤマニ商店の前には、大きな三毛猫が寝そべっていました。招き猫かな?



 なかなかレトロな通りです。仲片町という行灯の様な灯りがいい雰囲気を出しています。





 暫く行くとヤマニ綱島商店。慶応2年(1866年)創業と伝わる乾物屋です。建物は江戸時代末期の建築で、棟高の異なる蔵造りが前後に並ぶ独特の外観。国登録有形文化財に指定されています。立派な建物です。

 また通りの先には権九商店があります。さかんだな通りで唯一の魚屋。店先で魚を捌いていた人がいたので、この辺は魚屋が多いと聞いていますが、と話しかけてみました。以前は4~5件あったが、今はうち(権九)だけ。うちも小売りはしていなくて料亭や割烹との取引だけだよと言っていました。





 さかんだな通りは、権九商店の先から郵便局の通りと交差します。古い自転車屋を右に曲がり、暫く駅の方に歩くと戸隠神社。鳥居に文化10年(1813年)寄贈と刻まれていますが、コンクリート製なので、復元された物のようです。境内には出羽三山の信仰を表した碑が置かれていました。





 隣りは東岸寺と言う応永8年(1401年)に創建された浄土宗の寺。この寺を訪れた小林一茶が詠んだ句が残されています。探してみると社殿に行く道の横に「藤棚やうしろ明かりの草の花」と言う句碑がありました。木更津の光景を詠んだ、心に沁みる俳句です。


 

雨にも負けない人参湯の木更津焼きそば‐昭和の味が懐かしい

2020年08月03日 | 日記
 
 7/30(木)午前中は曇りと言う天気予報を信じて、木更津駅西口徒歩10分位の所に在る木更津焼きそばを訪問しました。ランチを持ち帰りの焼きそばにして、木更津・旧市街地を撮影しようとツレと計画したのです。よく2人の行動が同じで、良いですねと言われますが、似たもの夫婦で趣味が写真、カメラを持って歩くのが2人とも大好きなのです。

 レトロな人参湯の中で営業中の木更津焼きそばを訪問するのは2度目。開店時間が午前11時、入ったのは11時15分頃、1番のりでした。下駄箱に靴を入れ中のスリッパに履き替え入店、風呂屋に入る気分で楽しいです。






 入ると天井にビニールシートが張ってありました。雨漏り除けだそうです。
ツィターを見ると7/26には木更津焼きそば音楽祭9がここで開催され、盛況だったとの由。その時にシートを張ったようです。風呂場も演奏したらしい痕跡が残っていました。





 メニューを見て注文をお願いしました。私はソース焼きそば(税込み300円)トッピングに目玉焼き(50円)+バラ肉(100円)合計450円。
ツレはソース焼きそば+海老(100円)計400円を注文しました。



 焼いてもらってる待ち時間に店内やら、マスターを撮影させてもらいました。屋台の前に木更津焼きそばのピンバッチが売っていたので、2個購入。1つ200円でした。良く出来たイラストで、マスターにそっくり。





 家に帰って早速いただきました。さらっとした懐かしいソース味、とても美味しかったです。
私は目玉焼きが大好物。その下のバラ肉も麺と一緒に食すと脂の甘みがしょっぱめソースにあって美味でした。



 ツレは薄味好みなので、少し味が濃いと言っていました。でも好物の海老が沢山入っていて美味しそうに食べていました。
量も多くてコスパの高い木更津焼きそば、くせになりそうです。