春を待つ

雨の予報だったが、風の山では雨の降ることはなかった。ユズ取りが終われば格別の用事はないが、妹たちと買い物などして母の様子を見に行ってきた。昨夜は風が酷かったらしく、道路に杉の枯れ葉がたくさん落ちていた。昼ご飯を食べてから、側溝に溜まった落ち葉を掃除してゆず畑に運ぶ。
ナラやシイの落ち葉は良い腐葉土になりそう。一輪車で何度も運ぶと上着を脱ぎたくなるほど温もった。

ニオイタチツボスミレが、枯れ葉の中に咲いていた。小さくて撮影しずらかったけど、本当はもっと紫が濃かった気がする。匂いはするかなと、鼻を近づけてみたけれど、枯れ葉と土の交じった匂いしかしなかった。
この辺りにはニオイタチツボスミレが多く、花の盛りには鼻を近づけ無くても甘い花のにおいがする。


子供の頃からあるウメも、苔がいっぱいついて樹勢が衰えてきた。花の咲いたのはないかと探したが、どの蕾もまだ固く咲いているのはない。ウメの衰えに反して苔の勢いは凄まじく大方を覆い尽くしそうだ。

子供のころは大きなウメの実を沢山収穫したが、今は花は咲いても実はあまりならないらしく、母が来てもうこの梅も伐ると宣言した（笑）クモランも以前はびっしりくっついていたが、苔の勢いに段々少なくなっているし、放っておけば伐らなくても枯れてしまうだろう。
変わらない風の山の風景だと思っていたが、少しずつ変わって行く。


ちび猫も、あえまわられる（触られまくる？）ので逃げ出てきて寒そうにうずくまっていた。春はまだ少し先、明日からまた寒くなるとの予報。