秋の山

いつもの植物も一段落したので、前回解散時に違う場所に観察だけの遊びに行こうかと言う話になっていた。ちょうど15号台風がうろうろしていたので当日大丈夫かと気になっていたが、丁度お天気も良くなり皆でとある山奥まで出かけた。

アサマリンドウや、アケボノソウ、ダイモンジソウなど秋の花は咲いていたが、山の木々はまだ青々していた。そんな中でこのハゼだけが秋らしく紅葉していた。
↓ゴンズイと同じ色合いだがサンショウの実。
『山椒・落葉中木・ミカン科サンショウ属』子供の頃イヌザンショウとの見分け方は棘が対生か互生で分かると教わったが、昨日は対生、の間に片方だけの棘もあったりしてイヌザンショウとのハーフじゃないと冗談で言ったら、そういうのも稀にあるとか、自然交配でできても不思議ではないけどねえ。サンショウの棘は対生。イヌザンショウも香りはある。私はサンショウの香りはあまり好きじゃない。

左ツリバナの果実
『吊花・落葉中木　ニシキギ科ニシキギ属』これらの果実は花に勝っているよねえ。


↓ほぼ垂直な岩にほんの少しの土、どこからか水が浸み出しているのか苔がしっとりと育ち、そこにヒカゲツツジや、ウンゼンツツジ、キッコウハグマや、センボンヤリ、アサマリンドウ等が生えている。右はシャクナゲ。シャクナゲも芽生えからかなり大きくなったものまで沢山生えているので、どこかに親木があるはずと上を見上げるとかなり上に大きく立派なシャクナゲがそびえたっていた。シャクナゲの季節に来ると見事だろうなあと思いつつ子供を撮影。
結構厳しい環境だけど、それぞれの植物が上手く相まってとても素敵な風景だった。

　

↓オオクボシダと教えていただいた。知らなければ苔かと思ってしまうような小さなシダ。葉は苔よりはやはりかたく葉の裏には茶色い胞子も並んでいた。
「オオクボさんが発見したがやろうか」と気になって検索で調べてみたら大久保三郎さんという方が発見したそうです。発見者の名前を付けた植物あるけど、良いよね～と思いません？
　
↓撮影がいま一つ本来は没作品？帰り道で急いで撮影と言い訳をしておこう。ダイモンジソウ『ユキノシタ科ユキノシタ属』此処は水が岩の表面から結構沢山流れ落ちて撮影にカメラが濡れそうだった。　アケボノソウ『曙草・リンドウ科センブリ属』は別の場所で道路わきの平坦な場所1本だけあった。
　
撮影に失敗した植物・ヤマハッカ初めて出会ったのに。。ミヤマウズラ、キッコウハグマ等

雨にも降られず良かったねえと言いながら高知市内に入ったあたりで豪雨、ワイパーをフル回転させても前が見えないくらいの大雨。それでも家が近づいたころには小振りになった。
楽しい遠足でした。