竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

ヒヨドリとビタミンC

2009年04月01日 21時52分57秒 | やまめ研究所
近頃、毎朝のようにヒヨドリが隣の花ユズの実をかじっています。見ていると盛んに立ち位置を変えたりして必死に格闘しています。皮が硬いんで相当食べ辛いんでしょうね。

花ユズは鳥たちに不人気で最後まで残っています。春が来て木の枝に残った実が少なくなってくると、ヒヨドリは最後に残された柑橘類を食べて凌ぐようですね。秋に黄色くなった花ユズの実。冬の間、誰からも見向きもされず、そして黒ずんでシワシワになってしまった今頃になってやっと野鳥が集まってくるなんて、なんと哀れな花ユズ君。

ちょっと!誰だ今「お前みたいだ」って言ったの!!表に出ろ!!!!!

冗談はさておき。
季節はもう春。もう桜をはじめいろんな花が咲いていて花びらやつぼみなどはかなりあります。それでも悪戦苦闘してまで花ユズを食べなきゃならないというのは、やっぱり、どうしても食べなければならない理由があるんでしょうね。

以前、ヒヨドリが木の実からカロテノイドを摂っているのではないかと書きましたけど、カロテノイドというのは蓄えが利く栄養素です。一度にたくさん食べてしまえば、しばらく食べなくてもいいはずなんですね。食い溜めです。
そうすると、1日に何度も木の実を食べることの説明としては、ちょっと足りないかもしれません。脂溶性のカロテノイドが吸収されにくいと仮定しても、です。

そこで、ネットでいろいろ調べてみましたら、どうやらヒヨドリにとっては、木の実に含まれているビタミンCの方が、カロテノイドよりも重要なようですね。

筋肉を使うと、ビタミンCが消費されるといわれています。

ビタミンCは蓄えが利かず、摂りすぎれば体外に排泄されてしまいますから、1日に何回も摂取しなければいけないというわけなんですね。

そしてまあ、ビタミンC摂るついでにどんどんクリプトキサンチンなどのカロテノイドなどが溜まっていって、脂肪が黄色くなるんでしょうね。そして、うまくなると!

ヒヨドリの肉もカモと同じように赤いんだそうです。筋肉には速筋と遅筋とがあるそうですが、赤いのは遅筋ですね。鉄分の色です。
合鴨の肉
見事に真っ赤なカモの肉(合鴨)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どうにか初物 | トップ | セロトニン »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

やまめ研究所」カテゴリの最新記事