「エサは余り大きいのは良くないんや。本流ではガヤ虫、次に瀬虫、なかなか採れんが孫太郎虫の三センチぐらいのやつなんかがいい。…マスの食うポイントは底が砂地で小砂利や石がなく、落ち込んだ水が吹き上がる場所なんや。」(柴田勇治著『郡上釣り アマゴ釣りの原点』より、恩田俊雄さんの言葉)。どうだろう、最近言われるセオリーとはずいぶん違うではないか。これを読んでピンと来た人もいるかもしれないが、昔のマスと最近のマスとで性質が違うのではないだろうか。恩田さんがいい加減なことを言うはずがない。何らかの根拠があるに違いない。
また、恩田さんはこうも言っている。「夕方から夜にかけては瀞場の岸よりの浅場にいて、そこをテンカラで打つと食いついて来たりするんやが、確率は低いんや」。釣れる確率が低いとは言え、意外な五月マスの習性だ。今日、果たしてどれほどの五月マスが、このような習性を見せるだろうか。
とりわけ天然の五月マスに精通していた釣聖、恩田さんのご冥福をお祈りします。
また、恩田さんはこうも言っている。「夕方から夜にかけては瀞場の岸よりの浅場にいて、そこをテンカラで打つと食いついて来たりするんやが、確率は低いんや」。釣れる確率が低いとは言え、意外な五月マスの習性だ。今日、果たしてどれほどの五月マスが、このような習性を見せるだろうか。
とりわけ天然の五月マスに精通していた釣聖、恩田さんのご冥福をお祈りします。