武帝には留主と答へよ秋の風 其角
廓然無聖
この廓然無聖(かくねんむしょう)という言葉は特に禅宗において非常に有名であり、また大切な言葉です。
この言葉は、禅を伝えた達磨(だるま)がインドから中国にやって来た時、国を治めていた武帝という王様と交わした問答の中に出てきます。
問答の大切な所は次のようなものです。
武帝:「私は長く寺を作り経を写させ僧を育ててきたが、どんな功徳があるか?」
達磨:「無功徳」-功徳などありません
武帝:「それならば仏教の大切な真理とは何か?」
達磨:「廓然無聖」-全てはカラリとしてそのまま、真理という特別なものはありません。
武帝:「私の前にいる者は誰か?」
達磨:「不識」-わかりません
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