chuo1976

心のたねを言の葉として

南向にゆるくなだるる日溜に独りの心しづめつつをり 二見博三

2018-12-31 05:37:54 | 文学

南向にゆるくなだるる日溜に独りの心しづめつつをり               二見博三

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雪の肌なめらか富士は女体なり         山口誓子

2018-12-30 06:06:07 | 文学

雪の肌なめらか富士は女体なり         山口誓子

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観覧車雪のかたちに消えにけり         五島高資

2018-12-29 06:11:51 | 文学

観覧車雪のかたちに消えにけり         五島高資

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病む身には帰ることなきふるさとの新聞に載るわが詠みし歌    北村久子

2018-12-28 05:38:39 | 文学

病む身には帰ることなきふるさとの新聞に載るわが詠みし歌         北村久子




この年は歩む日少く痛む足なほも痛みて除夜の鐘聞く




わが汗の下着を濯ぐ夫の背に人の見えざる手を合せたり




顔も知らずわが声たよりに添ひきしとつぶやく夫に涙こみあぐ


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パー出した人の集まり冬日向          久保エミ

2018-12-27 04:59:41 | 文学

パー出した人の集まり冬日向          久保エミ

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おでんやがよく出るテレビドラマかな       吉屋信子

2018-12-26 04:37:13 | 文学

おでんやがよく出るテレビドラマかな       吉屋信子

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飲めるだけのめたるころのおでんかな 久保田万太郎

2018-12-25 06:02:07 | 文学
飲めるだけのめたるころのおでんかな 

久保田万太郎

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ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅠ「わたしたちの家」を観る聴く、 『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2018/12/24

2018-12-24 09:03:11 | 映画

ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅠ「わたしたちの家」を観る聴く、         『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2018/12/24

  狭い部屋の中、少女たちが歌い踊る、白い衣装、おかっぱの黒髪、主人公が止まり、何かを見詰め聴き入る、シャッターの音がしたと、この時空の外、まさに、映画の撮影の事、私たち観客のことではないか、朝、朝食、母と主人公の二人暮らし、畳に座っての食事、母は出掛けていく、ごみ収集車のお兄さんと共に、車に乗り込んで、主人公は学校に、帰り道、路地、母は買い物をして帰ってきた、遅かったねと待っていた主人公、あなたこそと母、二人は並んで、シャッターを開け、扉を開き中に、フェリーの上、濃い化粧の女、不気味な女、何を見詰める、狂気、風、靡く髪、だれも居ないフェリー、港に着いて、これまただれも居ない待合室、開いている椅子ばかり、電話して居る娘、記憶喪失の女、名ばかりやっと語って、連れ出す娘、こうして二人のやって来た部屋は、始まりの母と娘の家では無いか、時空は、時は、過去から、現実に、いや、同じ時間の異空間とも、化粧する少女の二人、主人公と友人、濃い化粧、そして外に、母と男の後を付けて、二人の様子を探るのだ、倒れる母、おんぶする男、タクシーに乗り込む二人、この様子を観て、驚きの二人、大胆だとばかり、母は主人公に、新しい人との結婚話、死したが、父さんはと主人公、聞き入れない主人公、洗濯物を干す母、ビルの谷間の家、俯瞰で下の主人公を捕らえて、手伝ってと母、嫌だと云いながら上がってくる主人公、仰ぎ見る角度の屋上の洗濯物、空が彼方に、記憶喪失の女と暮らす娘、この娘はこの屋敷に住むのだから、始まりの母と娘の娘の成長した姿とも、いや、母の過去かも知れない、いや、記憶喪失の娘が母では無いのか、いや、始まりの主人公の娘が成長して記憶喪失に、だから、何かを知って居る娘がこの家に連れ戻ったとも、しかし、皆名前は違っているのだが、名など、取り敢えずの物なのだとも、何も思い出せずに、娘の計らいで此処に暮らす女、繕い物、巧みな女、旨くない娘、喫茶店、仕事を求めてやって来た記憶喪失の女、何もかもハッキリせずに、店主に拒まれて、そこに男が、男は記憶喪失の女を知って居るらしい、だが、全く反応しないので、人違い、娘は電話、どこからかの指示に従っているのか、何を探る、何に采配されている、ならば、記憶喪失の女とは何者、畳の部屋、障子、今時に、でも、この障子故に、穴が、主人公は何かを感じたか、障子に穴を開けて、覗く、何が見えるのだろうか、時空間を越えた、二人の女の世界だろうか、母と主人公、じゃんけんして勝った方の云うとおり、この家に残る、母が勝ってしまって、あなた如何するのと母、困惑する二人、主人公の誕生祝い、何処か乗らない主人公、不吉な表情、覚めた顔、母の恋する男との語らい、ワインを注ぐ、そこに何かを混ぜて、差しだされたワイングラス、男は一口飲んで吐き捨てる、主人公は何処に、覗きの彼方に、記憶喪失の女と娘の部屋に、カフェの男が遣ってくる、どうやって此処を見つけた、誰なのだろうか、記憶喪失の女も驚き、娘も判らない、だが、平気で上がり込んできて、探り回る、カフェでの女と店主の語らいの場でも、既に何かを知ってやって来ていた、部屋の奥に、如何することも出来ない女と娘、この様子をのぞき観たか、主人公が花瓶を投げつける、上がり込んだ、異空間の男は倒れ込む、割れた花瓶、流れる赤い血、誕生祝いの翌朝か、いつもの朝食、出掛ける準備の二人、母と食事する主人公、こんなもの在ったかしらと、送りものたちの中から、一つの箱を取り出す、リボンで結ばれた箱、開けて見る主人公、ゆっくりと、蓋を開いて、何が、判らない、ドラマの終わり、歓待、主人公の投げた花瓶に依って助けられた、記憶喪失の女と娘からの贈り物、母のボーイフレンドの首では無いのか、あるいは、今度はしっかり始末しろと、毒とも、銃とも、ならば、消えたお父さん、これは母の仕業、采配、父親とは、記憶喪失の女と男の関係は、娘と男の関係は、娘の電話して居る先は誰、何者、知らず、私たちは、何かに采配されて、映画も、芝居も、監督とスタッフに采配されて、だが、逆に、撮られている映画に依って、芝居に依って、監督も、スタッフも、采配されていないか、映画を見る私たちも、映画に依って采配されて、だが、観ることに依って、私たちが、采配しているとも言えるのだ、映画を作り出すとは、こんな関係の全ての事、さあ、送られてきた、箱の中に、何を見る、おかっぱの少女たち、女たち、母、男は、この屋敷に住めない、父も既に居ない、上がり込んだ男も、直ぐに倒されてしまう、さて、この部屋の中に招かれた、私は、確かに、映画が終わり、招きは終わったか、いや、未だ、部屋の中に、今もって居るのでは無いか、障子の穴から覗かれながら、見ることの迷宮、見ることは何処にも辿り着けないのだ、危うい、危うい、私たち、

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ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩ「丸」を見る聴く、 『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2018/12/23

2018-12-23 04:41:15 | 映画

ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩ「丸」を見る聴く、     『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2018/12/23

  部屋の中、詩、言葉遊び、独り言、洗面所の中だった、ドアの外から家族が、早くしてと、出るのを待っているのだ、父親が会社に出掛けていく玄関先、母と祖母、キッチンのテーブル、始まりの主人公は、部屋の中だろうか、現れない、路地での語らい、母と祖母と近所の娘、娘が家にやって来て、ベルを鳴らし、玄関の中、二階に声を掛ける、それでも返事が無いので、上がっていく、布団の中で寝て居るばかりの主人公、きっと布団の中に入ってくると主人公、入らないねと娘、見詰める娘、仕事に出掛けるのでは無かったか、主人公を誘ったのは、共に出掛けるのでは無いのか、だが、結局、布団の中に、裸の二人、布団から起き出す二人、背中の娘、振り向いて、そのままに止まってしまう、語り続ける主人公、が、娘の視線の先、知らず、己も手を指さしながら見詰めやはり止まってしまう、部屋の中、黒い球体、幻想、錯覚、現実、判らないのだが、そこに戻った父親、実はリストラで一ヶ月も前に退職して居たのだ、二階に上がり、寝て居る主人公に、顔を合わせられないままに、語り出す、この仰角のカメラ、背景の青い空と白い雲の群れ、この瞬間、父親が、部屋から飛び出して、外にあるごとく、素晴らしい、壁の張り紙なのだが、かくて、語られる失業の話し、漸くに、振り返り、娘をも見いだして、来ていたのかと、が、動かない二人の視線の先に、父親も嵌まっていく、止まってしまう、家に戻った祖母と母、祖母が二階に、この様子に驚いて降りてきて母に語りかける、見てはいけないと、何も判らないままに、警察に連絡、事件なのか、祖母はハッキリ伝えられない、母も見に行きたいが、祖母が必死で止めるので、やって来た警察官たち、何事ですかと、何も判らないのだと母、それではと、一人の警察官が、二階に、何事かと、入り込み、理解できないままに、彼もまた視線の先を見詰めたままに、止まってしまう、何時までも戻らない上がった警察官に苛立ち、今一人の警察官が、二階に現れた、困惑、止まっている仲間に語りかけ、触れようとまたしても視線の先、止まりながらも、横の警察官と重なって、二人の警察官は横倒し、そのまま止まってしまう、かくて、母の苛立ちは募り、警察も応援隊を、刑事が母を差し止めて、二階に、困惑、この止まってしまった人々の姿に、何も出来ずに、倒れ込んだ、警察官の腰の銃を手にしようと、瞬間、銃弾が、事件を何処で知ったか、マスコミの記者二人が家の向かいの高台から覗く、二階の様子が見えるのだ、カメラマンが撮影、銃撃の瞬間、この銃弾が、父親の首を撃ち抜いてしまう、血吹雪が舞う、一体何が、事件は解決、失業した父親が、子供たちを人質に立てこもり、警察官の銃を奪って自殺、が、主人公も、娘も、精神を病んで、何も判らないままに、失態の刑事は消えた、生き延びた警察官も、やはり主人公らと同様に、精神に異常が、かくて、母と祖母と主人公の兄が主人公の面倒を見ることに、一人では何も出来ない主人公、兄は外に暮らして居るが、介護のために手伝いに訪れて、しかも、娘の家族に対しては慰謝料を払わなくては成らない羽目に、母は元気に、拳をあげて、三人で頑張ろうと、何処か冴えない空回り、マスコミの、記者の一人は、執拗にこの事件に拘り、撮られた写真から、他殺だと断定して記事を書く、が、上司は、警察で結果が出ているのだから、誰も取り合わないと、カメラマンも、何処か冷たい対応、一人記者ばかり、煩悶、何を見ているか、主人公の視線、相変わらずに、何かに捕らわれているのか、介護の祖母は次第に痴呆に、そして、死、いよいよ全ては母に、そこに疑問を持つ記者が写真を手にして、他殺だと、が、母は、今更に、こんなものと苛立ち怒るばかり、何の解決にも成らない、記者は、警察を辞めた事件の時の一人の元警察官を追う、が、何も判っていない、殴りつけるばかり、記者の調査の最中、車いすの男、やはり、同じ時間に、何かを見ていたらしい、そのまま精神を病んで、路地には、浮浪者然とした男がやはり止まっている、事件との関係は、一体、何が、母は戻った兄を抱き留めて、ありがとうと、他に当てが無い、娘の家族は理解を示してくれていると、娘と主人公の結婚話、労りの兄と娘の姉妹か介護の娘か、仲良く二人を見守る二人、今まで孤独だった兄に、ガールフレンドが、祖母も兄にはだれも居ないと嘆いていた、調査を続ける記者の苛立ち、不安、不満、怒り、事件の家に、兄が居合わせて、写真のことを他殺の事を語る、兄の驚き、が、記者の怒りの暴発、母は記者に写真を見せられて罵って居たが、その後には、この間は済みませんでしたと、記者には謝っていた、だが、何も出来はしないままに、母と兄は、この写真から、何かを始められるか、記者の孤独な叫び、正義の叫び、滑稽なばかりではないか、そんな怒りの記者の前に、主人公が、彼は狂気とも、捕らわれた視線のままに、この記者に、襲いかかる、ナイフを片手に、記者は倒れ、主人公は押さえ込んで、ナイフが記者の顔の前に、上下でにらみ合う二人、また、そこに、詩が、言葉の遊戯が、主人公のモノローグが、さてだが、この視線の集中、これって映画そのものでは無いのか、皆が、止まって、見詰める世界とは、しかも、何やら幻を見るのだ、まさに錯覚の世界、この世界に、誤魔化されて、動けない、いや、填まり込んで仕舞う人々、これは政治かも宗教かも知れない、こんな間を、場を、時空間を刑事が許せるはずも無い、権力に取っては、正常にビジネスライクに生きて欲しいのだから、しかし、その構造を判って撃っても居ない刑事、結果権力の采配の中、記者は、正義を、真実を語る、まやかしを暴かんと、だが、自殺か他殺かなどでは無いのだ、この構造を、見ることの仕組みを、填まり込んでいく仕掛けをこそ解き放たなくては、ラストはだから、知性や正義に対する、映画と云う構造からの反撃なのだが、記者を刺してなんに成る、己の視線をこそ、いや、見る聴く感ずる、己の在処こそを撃て、だから、主人公のラストの視線は、映画を見る、私たちを撃っていないか、このモノローグは、始まりから、全ては始まりのモノローグの世界とも、こんなモノローグを撃て、主人公の視線に撃たれながら、

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書物の起源冬のてのひら閉じひらき         寺山修司

2018-12-22 05:58:54 | 文学

書物の起源冬のてのひら閉じひらき         寺山修司

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札幌国際芸術祭

 札幌市では、文化芸術が市民に親しまれ、心豊かな暮らしを支えるとともに、札幌の歴史・文化、自然環境、IT、デザインなど様々な資源をフルに活かした次代の新たな産業やライフスタイルを創出し、その魅力を世界へ強く発信していくために、「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として、2014年7月~9月に札幌国際芸術祭を開催いたします。 http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/about-siaf