春風の日本に源氏物語 京極杞陽
春泥をわたりおほせし石の数 石田勝彦
たばこ吸ふ猫もゐてよきあたたかさ 嵩 文彦
山国を一日出でず春の雲 小島 健
蝶々の去りたる花に寄りにけり 松原雀人
春うらら上がる下がると京の街 浅見優子
行く先に行く先に鵙(もず)良き日和 原田一身
春空に鞠とゞまるは落つるとき 橋本多佳子
また春が来たことは来た鰐の顎 池田澄子
春や春まづはぶつかけうどんかな 有馬朗人
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