chuo1976

心のたねを言の葉として

むつかしくつぼむ桔梗の力哉

2024-07-31 08:45:19 | 俳句

むつかしくつぼむ桔梗の力哉

                        正岡子規

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夏痩せて嫌いなものは嫌いなり

2024-07-30 04:59:23 | 俳句

夏痩せて嫌いなものは嫌いなり

                                                                                   三橋鷹女

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夏祭髪を洗つて待ちにけり

2024-07-29 05:52:13 | 俳句

夏祭髪を洗つて待ちにけり

                      杉田久女

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京簾ゆれあふ互ひ違ひして

2024-07-28 09:03:16 | 俳句

京簾ゆれあふ互ひ違ひして

                       阿波野青畝

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じいと鳴く蝉それきりの朝ぐもり

2024-07-27 05:03:20 | 俳句

じいと鳴く蝉それきりの朝ぐもり

                         能村登四郎

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いちにちの終りし思ひ芙蓉閉ぢ

2024-07-26 05:12:40 | 俳句

いちにちの終りし思ひ芙蓉閉ぢ

                          鷹羽狩行

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「便所掃除」       濱口國雄

2024-07-24 17:08:53 | 文学

「便所掃除」

                 濱口國雄

 

扉をあけます
頭のしんまでくさくなります
まともに見ることが出来ません
神経までしびれる悲しいよごしかたです
澄んだ夜明けの空気もくさくします
掃除がいっペんにいやになります
むかつくようなババ糞がかけてあります

どうして落着いてしてくれないのでしょう
けつの穴でも曲がっているのでしょう
それともよっぽどあわてたのでしょう
おこったところで美しくなりません
美しくするのが僕らの務めです
美しい世の中も こんな処から出発するのでしょう

くちびるを噛みしめ 戸のさんに足をかけます
静かに水を流します
ババ糞に おそるおそる箒をあてます
ポトン ポトン 便壷に落ちます
ガス弾が 鼻の頭で破裂したほど 苦しい空気が発散します
心臓 爪の先までくさくします
落とすたびに糞がはね上がって弱ります

かわいた糞はなかなかとれません
たわしに砂をつけます
手を突き入れて磨きます
汚水が顔にかかります
くちびるにもつきます
そんな事にかまっていられません
ゴリゴリ美しくするのが目的です
その手でエロ文 ぬりつけた糞も落とします
大きな性器も落します

朝風が壺から顔をなぜ上げます
心も糞になれて来ます
水を流します

心に しみた臭みを流すほど 流します
雑巾でふきます
キンカクシのうらまで丁寧にふきます
社会悪をふきとる思いでカいっぱいふきます

もう一度水をかけます
雑巾で仕上げをいたします
クレゾール液をまきます
白い乳液から新鮮な一瞬が流れます
静かな うれしい気持ですわっています
朝の光が便器に反射します
クレゾール液が 糞壷の中から七色の光で照らします
便所を美しくする娘は
美しい子供をうむ といった母を思い出します
僕は男です
美しい妻に会えるかも知れません

 


− 『濱口國雄詩集』

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お母さん・・・ありがとう・・・

2024-07-24 05:20:26 | 文学

昨日4時22分に母が亡くなった。
風邪一つ引かない元気な母だった。
僕が幼稚園に入るころもう父はいなかった。
借金作って逃げたらしい。
朝は4時に起きて俺らの弁当作って6時から17時まで弁当屋でパート。
帰ってきたら晩飯作ってすぐに出て行って11時までパチンコ屋で掃除のバイト。
休むのは月に3回あればいいほう。
そうやって僕と妹は育てられた。
反抗期なんてほぼ無かった。
あんなに頑張る母親を見て反抗なんてできるはず無かった。
いや・・・一度だけあった。
クリスマスの2,3日前ゲームボーイが欲しいとねだった。
友達がみんなゲームを持っていたのに自分だけ持ってないと苛められると。
何故あんな嘘をついたのだろう・・・。
母は「ごめんね・・・」と顔をくしゃくしゃにして泣いた。
僕も何故か悲しくなって家族3人でボロボロ泣いた。
その日は3人とも同じ布団で抱き合って寝た。
クリスマスの日の夕食はおでんとケーキだった。
母親は子供のようにはしゃぎ、歌い、最後に「はい」とプレゼントを渡した。
古いゲームソフトだけを買ってきた。
「これだけじゃできないんだよ」と言おうとしたけどうれしそうな母の顔を見ていえなかった。
あれから20年、兄妹そろって大学まで出してくれた。
俺も妹ももう就職したしこれからは楽させてあげるから仕事やめなよ。っていったのに。
働いてなきゃボケるって・・・そんな年じゃないだろう。
どっか3人で旅行にいこうよっていってたのに。
妹の結婚式みるまでは死ねないっていってたのに。
なんで末期癌になるまで働くんだよ・・・。
何度も病院いこうって言ったじゃないか。
先生もいってた「あんなに我慢強い人見たこと無い」って。
看護婦さんに「迷惑かけてごめんね」ばっかり言ってたんだってな。
いっつも人のことばっかり気にして・・・。
震える手で書いた枕もとの手紙・・・読んだよ。
「耕ちゃんへ
小さいころはいつもお手伝いありがとう
あなたはわがままをひとつも言わないやさしい子でした
妹の面倒も沢山見てくれてありがとう
あなたが生まれてきてくれてほんとうにうれしかったよ
あなたのお嫁さんを見たかった
 梓へ
女の子なのにおしゃれをさせてあげられなくてごめんね
いつも帰ったら『ぎゅっとして』といってくるあなたに何度私は救われたかわかりません
あなたはあなたを愛する人を見つけなさい
そしてその人のために生きなさい
死は誰にでも訪れるものです
悲しまないで
あなたがもし辛いことがあったらいつでもあなたの枕元に立ちますよ なんてね
あなた達の母親で良かった
また生まれ変わってもあなた達の母親でありたい
それが私の唯一つの願いです
体に気をつけて
寒いからあたたかかくして
それから・・・それから・・・きりが無いからやめとくね
たくさんたくさんありがとう」
お母さん・・・手紙涙でにじんでボロボロだったよ。
だから紙を買ってきてくれっていってたんだね。
お母さん・・・ありがとう・・・ありがとう・・・ありがとう・・・


 ※魂が震える話より

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夕顔やろじそれぞれの物がたり

2024-07-23 05:37:04 | 俳句

夕顔やろじそれぞれの物がたり
                           小沢昭一

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サングラス外しほんたうの海の色

2024-07-22 05:37:27 | 俳句

サングラス外しほんたうの海の色

                       河原敬子

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札幌国際芸術祭

 札幌市では、文化芸術が市民に親しまれ、心豊かな暮らしを支えるとともに、札幌の歴史・文化、自然環境、IT、デザインなど様々な資源をフルに活かした次代の新たな産業やライフスタイルを創出し、その魅力を世界へ強く発信していくために、「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として、2014年7月~9月に札幌国際芸術祭を開催いたします。 http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/about-siaf