ラードラー日記 ー グルメライダース2.5

海外ビール紀行 と ロードバイク ヴェンジとの日々

「ふしぎなキリスト教」 橋爪大三郎、大澤真幸

2011-08-27 11:30:50 | 


より海外旅行を楽しむために、最近流行の宗教本「ふしぎなキリスト教」「池上彰の宗教がわかれば世界が見える」を読んだ。後者は前者を5倍に希釈し、同じ値段で販売しているようなものなので、読むならば前者だけで良いでしょう。歴史、社会心理学、哲学等を駆使し、本質的な部分にフォーカスした文書は引きこまれる。一部引用すると、例えばP89マルクス主義における資本主義の批判は、「人間の労働が本当の価値の実態であるにもかかわらず、それが商品になり、貨幣になり、資本になり物神崇拝されるに至り、自分の作り出した(金)をあがめている転倒した世界である」と論理はユダヤ教、キリスト教の偶像崇拝禁止の発想と似ているなどである

「響きあう脳と身体」 甲野善紀 茂木健一郎

2010-12-05 18:16:16 | 
ところで「奥の細道」は芭蕉が旅先で綴った物語だと思っていたら、旅から帰ってきてずいぶんと時間が経った後に書かれたものであるとのことだ。「自分の中にある何かを発酵させて書くことで、心に残る紀行文がかけるのではないか」と茂木健一郎がこの本の中で言っていた。自分のブログ記事も良く読まれるものはそのような傾向があるような気がする。

「狙われた日華の金塊」 金とタングステン

2010-05-30 10:11:18 | 
テレジアンイエローは金色に大変近いものであるが、タングステンは物性的に金に大変近いものである。
密度は金の19.3g/ccに対し、19.1g/ccである。「狙われた日華の金塊」という本のP110によると、60兆円に上る金塊が、タングステンに金メッキしたものであるという。しかもアメリカ当局のお墨付きと全く区別がつかない形で。金は約4000円/gであり、タングステンは約3円/gと大きな差がある。サブプライム前から金市場が高騰を続けているが、お札も単なる紙に信用をつけただけであるのと同様に、金もまた、タングステンに刻印という信用をつけただけのものであったら、恐ろしいことである。中国はアメリカから受け取った金塊に穴をあけたところタングステンであったのがわかったとのことであるが、音響インピーダンスは金63Mkg/㎡sとタングステン同104と大きく異なるため、専用の装置を使えばわかるようである。そもそもタングステンの最大輸出国の中国からアメリカが購入し、金メッキをして中国に送り返すなど、すぐにばれそうなものである。しかしながら、我々一般市民が今日の新聞から得る情報は、安全な資産として金の購入が流行っているというものであり、不思議なこともあるものだ。


「雨の日には車をみがいて」

2009-06-28 19:45:49 | 
雨の日には、五木寛之の本。雨の日のドライブ。ボンネットの上を雨が水玉のようにキラキラと流れるように通りすぎる。この本が出た当時、雨のドライブの前には必ずワックスをかけていた。そしてドライブに出た。どんな土砂降りでも、フルスピードで。ワックス掛けをした直後に雨が降ると、運が悪いと思う人もいるかと思うが、この本では運が良いことになる。
「疾れ!逆ハンぐれん隊」の流れを継ぎながら、「生きるヒント」のようなモノの見方を醸し出すところが五木寛之の良いところ。