コンツェルトハウス(Konzerthaus Berlin)の若手のオケを聞きに行った。このホールは、今シーズンにベルリンフィルを振る佐渡裕もここでの経験などからドイツに認められていったという由緒正しい場所である。(JALの機内誌に書いてあった)
今からベルリンに行く人は、ベルリンフィルのシーズンなので羨ましい限りであるが、お盆期間中はシーズンオフなので、ベルリンフィルはホール内の見学すらお休み中(ガイドブックに書いてなかったが)である。
これまたチケットを持っていなかったので、ツアーの夕食をキャンセルして当日1時間前からカッセに並んだ。殆どはヨーロッパ人が並んでおり、説明もドイツ語オンリーなので、列が正しいのかも良く分からない。後ろに日本人の夫婦が並んでいたが、その人たちは日本でチケットの引換券を予約していたので、列から外れてすぐに入れた。若手のコンサートでこんなに並んでいるのも驚きだが、キャンセル待ちの列の前半に並んでいたが、チケットが買えたのは開演15分前くらいであった。お年寄りも長い列に並んでおり、この音楽に対する情熱はどこから来るのかと思った。さて料金は驚きの1500円/枚。
演目は現代曲を中心に、若手のパワーあふれる演奏であるが、ボレロなどは、ご愛嬌といった感じで、芸大のオケの方がまとまりがある感じである。ワルシャワのコンサートのようなリラックスした気分にはなれなかったが、これは演奏家のためのコンサートだと思った。ホールは満員であり、普通のコンサートのようにドレスアップした人も聴きにきていた。そして未来の演奏家に対し、みな惜しみない拍手を送っていた。おそらく普段チャンスの少ない指揮者は、このコンサートの成功の余韻をいつまでも味わっているようであった。オケにはコンバスの日本人などもいたが、この環境により将来優れた演奏家が育って行くのだと感じた。